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TSBのFE創作について
最終更新日:20070103


 毎度、スタジオTSBのFE創作を御覧戴きましてありがとうございます。
 FEは、開発元・製造元・販売元において、著作権に守られております。ゆえに、基本的に、FEとそのゲーム世界そのものは開発元・製造元・販売元に帰することにつき、TSBは反論すべき異議をもちません。
  TSBとしては、この原典を提供してくれたもろもろに感謝をし、原典の多様な可能性の上に立ち、原典の持ち味を生かしながら、原典の持つ名声に恥じない二次創作を、日々精進して作成する所存であります。
 ところで一つ心得ていただきたいことがあります。
 TSBは、二次創作を作成するに当たり、原典に存在を明示してある事項を除いた独自の考証・考察・文章表現において、それらの知的産物の所有の権利が、原典よりその発想をえた私・清原因香の元に有ることを明確に主張致します。
 TSBのFE創作は、管理人である清原因香の許可なくして、他の何人のもとにも帰することはありません。これを事前に清原因香に伝えることなく無断でその一部及び全部を模倣・改ざんし公表することは、独自に発想を得たことによる知的産物、それらを具現したデジタルもしくはアナログデータ所有の権利を侵害するものであり、この行動は断固として許せることではなく、当然その侵害された権利の回復のためにはしかるべく手段に訴えることも辞さない所存であります。
 以上御留意いただいて、TSBの創作を転載及び参考する際には、必ず清原因香に一報を戴きたくお願い致します。もちろん、清原因香の自由意志により提供を決定した場合には、この限りではありません。
 御協力と共に、今後とも変わらぬ御愛顧をせつにお願い申し上げます。



創作の解説
 堅い口上はこれまでとして、少し軽めに行きましょう。
 キャラクター別に分けたりとか面倒くさくなっていたので、一覧表の頭からずらっと並べることにしました。

「そして君を探しに行く」(フィン×ラケシス)
 ↑の二人の目を通して聖戦を見て行く、このサイトの時間軸ともいえる自称看板創作です。思ったようにバージョンが上がる困った創作です。
 現在、バージョン3と4を展開中です。それぞれ下位ディレクトリの中に解説を内包しています。
バージョン3の解説はこちらから
バージョン4の解説(作業日記)
 バージョン3と4と違いは何だと聞かれても、まあ一読を、とほんとうは言いたい所なのですが、バージョン3ではそれぞれ別の創作だった者を一本にして、足りない部分を補完したのがバージョン4だと 思ってください。(決定的な違いがないでもありませんがそれはここでは内緒内緒)
 一人の視線で語るのではなく、二人の視線で、あるいは別々を見、あるいは交差して見ているのは、二人の成長を他人の目で見る、ということをやってみたかったからです。
 「どっちを先に読んだらおもしろい?」という方もいてるかもしれません。強制はしませんが、ゲームの大筋をさらってゆくなら
・4章相当部分まではラケシスサイド(L)
・イードの悲劇の裏側を見るならフィンサイド(F)
・その他5章相当部分まではL
・とらななまでの期間はお好きな方で
・とらなな〜聖戦後半部分はF
です。
 書き手はFから読むのが好きですね。補完する部分がラケシスより多く活動期間も長いので、必然的に一代記になってしまったことだし。(ただ、書いた本人も小分けしないと読めないのですが)
 ただひとつ、約束。「後日譚<眠る>」は、両方のサイドを読み終わってから読むことを激しくお勧めします。ネタバレおこすので。

「フェザーピンク」「雪の降る街」(オイフェ・フュリー)
 そもそもは、
「なんでオイフェ×フィーというものが(終章会話の)選択肢にあるのか?」
というところからはじまっています。なんで10何歳も年の離れたあの二人にそういう関係が成立するのか、まさか、オイフェって…遡ってフュリーの絡みでなんかあったのか(会話ではお世話になったといっているけどそのお世話の内容ってなんだ?)? あまり自慢できる動機じゃないな(笑)
 まあ…日本人はけっこう好きですな、こういう「かたしろ(あのひとのかわりになんたら)」の発想って。その「かたしろ」の発想を二重にくくってみました。もう片方は…さてさて。
あ、フェザーピンクというのは、「朱鷺色」のことです。ほんの少し赤とオレンジのさした白…きれいですよ〜(集まると敵軍のペガサスみたいな色になっちゃいますけど)
 「フィーで続き書くって話はどうなったの?」ごめんなさい、断片しかないです。話練れば練るほどに、恋愛に一生懸命なオイフェさんが…想像できなくて。でも、書きたい場面は頭の中でぐるぐるしてますから、いつかは…その頃には忘れられてたりしたら…寂しいな(汗

「ペニーロイヤル」(ファバル・イシュタル)
 これについては、別に一稿用意してありますのでそちらを参照ください。
<午前一時半のオプティミスト>(新規ページで開きます)
で、うちのイシュタルがここで決定しました。見てて大丈夫なのかなと思いますよ。まあ、大丈夫じゃないからファバルなんでしょうけれども。その内ちゃんと幸せなイシュタル書きたいなーと思ってはいます。思っては。
 でも、↑この(解説)ページが某掲示板のティルテュたんはエロカワイイスレで過去引き合いに出されているとは知らなかったです、ハイ。
余談ながら、ペニーロイヤルはその後のウェブからの情報で、摂取量によってはマヂに死ぬとも知り、かなり怖いなと思いました。はい。
さらに余談ですが、私はファバイシュの教祖ではありません、ただの伝道師です。

「馬上望遥下弦月」(ジャンヌ)
 タイトルは「ばじょうはるかにのぞむかげんのつき」と読みます。「馬上仰遥上弦月(ばじょうはるかにあおぐじょうげんのつき)」としたほうが、創作の趣旨としてはふさわしいような気が今になってしますが、まあそれとして。
 ここのジャンヌはすべて、私の想像でつくられています。実際のゲームでのジャンヌが、こういう精神構造をしているのか、私にはわかりません。なにぶん、彼女らを総称する代替キャラというのは、レイリア・シャルロー姉弟しかためしたことは無いもので。
 ただ、代替キャラクターの存在は、私の中では「ゲームの表に出なかっただけで、実際には一緒に行動していたりするんであろう」ということになっているので、ジャンヌの設定から勘案して、フィンにあこがれまくったあげく彼そっくりの苦労屋さんになったのではないか、と。これを書いた当時はまだトラキア776は前情報でしかなかったのかどうか、ちょっとうろ覚えですが、後になってとらななの内部の話を聞くに至り、このころジャンヌがいた場所は、今はほぼセルフィナになりました。(違いはその後夫を持ったかどうかぐらいです)
そして書き上がって最近、イーヴの娘だってこと知ってびっくりしましたとさ。どっとはらい。

「理由なき反抗773」(リーフ)
 まず断わっておきます。この創作は、別途清原の創作用に設定してある
子世代年齢対比表にしたがってキャラクターの年齢が設定してあります。
分かりにくいので手っ取り早く言うと、この創作はとらなな発動3〜4年前だと思ってください。周りの年齢は公式に想定されている年齢と変わりませんが、リーフだけは4歳ぐらい増なだけです。ややこしい話ですが。
とらななの設定を聞いて、なるべくそれに即して作ったつもりです。だから、場所はフィアナ村で、若いキャラクターに限れば、ハルヴァンやマーティはそこそこに労働力、オーシンがかろうじて労働力、タニアはまだ村で待機組といったところです。話の途中でフィンを励ます主婦がエーヴェルなら完璧です。
 そして、この年齢の男の子なら一度はやるであろう「スタンド・バイ・ミー的経験」、つまりリーフをリバー・フェニックスあたりになぞらえて読んでもらうのもまた一興(なのか?)でもタイトルは「理由なき反抗」(ジェームズ・ディーン) そしてなにげにナンナとラブラブ。(ナンナがものっそいお子様に見えるのは錯覚です)
 前半部分の、リーフとフィンのけんかじみたやり取りって、本当ならキュアンとリーフとの間で交わされるべきなんでしょうね。そういう意味では、王子の健全な精神の成長を、見事にフィンは父親役として助けていることになります。案外、フィン本人も、話にしか聞かない自分の息子とリーフが重なっていたんじゃないのかなーと、ほのぼのとした気持ちで読み返したりして…
ちなみにキリ番創作です。テーマは「フィンに甘えるちょっと幼いリーフ」でした。でも逆に自立しようとしてしまったリーフを書くと言う、因香のなんと左巻きなことか。

「天使のいる場所」(ベオウルフ・ラケシス・エリオット)
 この創作には没バージョンがありまして、たいてい没の理由は設定が突飛過ぎるとか、起承転結が繋がらないとか、そういう理由なんですが、冒頭しか書かなかった没バージョンは、ラケシスの母になるクレイスの扱いが違います。現在のバージョンでは、途中で存在が語られるだけなのですが、没バージョンでは、仕事にあぶれたベオウルフを雇う立場…ラケシスと同じことしてたんですね。でも、その後がどうしても続かなくて、キリ番ゲッターさんに平謝りしつつ現在のバージョンに書き直したという経緯があります。
 どうしても、俺デフォ設定との比較になってしまいますが、うちのベオウルフはある意味うちのフィンと対になる描写がしてあります。(この頃は対じゃなくて三位一体になりましたけど(笑))言葉使いも違えば口数も違います。そもそもうちのベオのイメージがシティーハンターの冴羽燎(ただしもっこりぬき)だったりファイブスター物語のボード・ヴュラード(ミッション・ルースではない)のような「ニヒルを狙って滑った江戸っ子」ようなところがあるので、ベオウルフには気風のいい人情味にじんだアニキのイメージを崩さないように書いてます。
 さて、この創作はキリ番で、「ベオラケを書け」という指定で書きました。私はカップリングについてはあまり節操がないので、書くこと自体に抵抗はありませんでしたが、その後この創作で勢いでやってしまったクレイス周りの話が、その後ぐるぐるして「イノセントデイズ」(「そして君を探しに行く」バージョン3所収)になっちゃったのは秘密の話(笑
 「探しに4」でも、この話は有効です。そのあと、再開してカップリング形成したか否かだけの差異なので。
 なお蛇足ながら、ベオウルフがエルトシャンのことを他の創作でも「ウィグラフ」と呼び続けているのは、この創作が原因です。
 さらに蛇足ながら、エリオット初登場にしてこの存在感。これがのちのちへの伏流水になったといっても過言じゃないでしょう。

「ツキヲ・トラエロ」(パティ・ファバル・デュー)
タイトルは「爆風スランプ」の「月光」の一節より。たぶん、「月光剣」の月。ちょっと「幸運」という意味のツキもはいっているかもしれません。
   ファバルには、イチイバルという目に見える「親とのつながり」がある。じゃ、パティには? というのがおおもとのもと。
 キリ番リクエストで「戦うパティ」という指定が有り、かつうちのカップリングでかまわないと快諾を戴きましたので、それでは、パティとホリンの目にはミエナイつながりというものを、と。
盗賊に傭兵という、なんともRPG的なキャラクターが揃ったもので、「じゃあ、FEからシミレーションの味を抜いてみよう」という、無謀な野望をいたいたのもまた真実です。
ほんでもって、「おじさん?書きたい」病の発作があり、、デューにストーリーへの起爆剤がてら出てもらったと、そういう次第で。(下手にオリジナルキャラクターを増やすより、親世代の誰かにひとりでも生きてて欲しいという書き手の勝手な妄想もありますが)
にしてもうちのシャナン…バルムンクがないとほんとに頼り無いですね(笑)
 後になって「暗転。の中身を」というリクエストがありましたが…それは機会次第。頼りないように見えますが、シャナンはパティのそのへんの弱点はがっつりおさえていますから。

「降臨前夜」(アルヴィス)
リクエストいただいて…「ペニーロイヤル以前の、ユリウスと一緒で幸せなイシュタル」を書こうと、思い立ちました。そして、政治を離れた私事では実に不遇なアルヴィスと…(リクエストにあった12魔将まではさすがに無理だったのですけど。とらななを知った今は、ああ、ペニーでイシュタルをナニしたのは、もしかしたらあいつかこいつかだったのかと、かなりガビーンとしましたが)
まさか、アルヴィス親子の会話を書こうとは思いませんでした。しかし、ロプトウスに取り込まれるまえのユリウスの少年心は、書いてて楽しかったです。
が、全般的にだしの抜けたお味噌汁みたいなところがあるのは否めないところで…いつかかきなおしをと、かんがえているのですが…
 まだアルヴィスやその周辺は未開拓の領域です。ついでに言えば、まだマトモなユリウスとイシュタルのらぶーな話がもう一つ二つ書ければなぁと思うでする。

「花咲く旅路」(ラケシス)
 最初この創作はこの創作はパラレル設定のはずでした。私の以前に持っている想定では、ラケシスはそのまま行方不明でしたですから… とらななで生存が示唆され、「探しに4」で生存確定させてしまった今となっては、これもまあ、いい思い出のひとつです。
 とまれ、書いた当時の解説は以下のとおり。
 実のところ、自分では考えもしなかったリクエスト(聖戦以後、ラケシスが生きていて、そしてフィンと会ったら、云々というリクエスト)だったので、面喰らったことは本当です。
 おりから、別の場所で、「孫世代」がうごめいていた頃でもあったので、「じゃあ、孫世代に繋がるものを書こう」というので、できたのがあれです。
ラケシスが生きているのですからねぇ…子供も甥も、聞きたいことは山のようにあったはずで、ていねいにかけなかったのが心残りというか。
個人的には、かえってきたフィンが、しばらくラケシスに気がつかなかった、あの一節に神様が降りましたもので、笑い所なのですが…
あ、あれの末尾で生まれたセレナでも一本書くつもりではいます。余力があれば、ですけどね。彼女が生まれるってことは、うちの世界の確実な事項ですから。

「いつか、胸をはって」(デルムッド)
 まだこの創作を書いた段階ではデルムッドの性格がかたまってなく、なんかものっそい根がくらいデルムッドでした。
 彼女がオリジナルキャラクターになったのには、他意は無いのです。ゲームでは特に誰という感情のベクトルが無いのを深読みして、「意外に、ティルナノグに彼女いたりするんかもしんないなー」という、単純な発想から決まったことなんです。
 私がゲームをプレイすると、ユリアとくっつけたりしますけどね。彼女は終章少しでも支援欲しいから。デルムッド+恋人で+20%もいいけど、デル恋人なら一人だけで+20%してくれるので。もっとも、支援効果エリアのことしか考えなくてもいいなら、無理やりデル恋人にする必要もないので、アーサーとかひっつけたりもしますがね。
 創作自体は、デルムッドの話もさりながら、解放軍の男の子全般の彼女事情列挙みたいな部分があります。それに、ゲームではほとんどない親とのかかわりみたいな部分を出したいとなって、フィンとの会話みたいなのを織り交ぜたというのがほんとのところなんでしょうねぇ。詰め込み過ぎて焦点がぼやけたかな、書いた本人もうまく解説が出来ません(汗
 その後、とらななでデルムッドが出てきたときにその明るさに驚き、「探しに4」を書くときに、この創作の芯の部分(デルムッドとフィンのかかわり)を持って言ったり、まあこのはなしは、いろんな要素の萌芽を含んだ形のない創作、それでもいいような気がしてきました。いわゆるひとつの練習作、です。

「銀の翼をつかまえに」(アーサー・ユリア)
タイトルには、合唱曲の「空かける天馬」をひっかけています。とにかく、副題のようにアーサーの「理由なき反抗」を書いてみようかな、と。
 ファルコンはペガサスとはちがういきものでないのかな〜と思います。(てことは、クラスチェンジしたあとのペガサスも、紋章のPナイトのように「捨てペガサス」になるのでしょうかね(笑))でも、数も少ないし、人にも慣れないし、ということで、ふつううちのファルコンナイトもペガサス乗ってると思います。で、本物のファルコンを手なづけた(ファルコンに気に入られた?)マーニャはすごいんだぞ〜と(笑)
ここに書くべきだろうことは、バードさんことレヴィンが文中で
「(略)アクィーラはもう、誰にも馴れない。それと同じように、シレジアは、誰のものにもならない。
こいつは(略)シレジアの心意気をあらわしているんだよ」
というセリフに込めたつもりです。
それにしても最後のフュリー、おいしいとこもっていったなぁ、さすがラーナの嫁。

「鳥の娘、獣の娘」(ラクチェ・スカサハ・ヨハルヴァ)
 ティナノグメンバーを書くことも少なかった上に、ながらく、ドズル・イザーク方面は鬼門でした。なぜかうまく書けないのですよね、アップロードした創作もなんかピンと来るものが無くて引っ込めてしまったこともありましたし(あ、リサイクルしたので今はもう無問題。鬼門だった理由は世界構築の不足というのも今はもうわかってます)。
 それでもこれはキリ番テーマですから頑張りました。何とか形になったのでほっとしています。
 双子って、あの二勢力にとって、爆弾にも等しい微妙な立場だと思うんです。両親にそのつもりは無かったのに、二つの勢力に血統がまたがるというだけで、あるいは抹殺対象になったり祭り上げられたり。でも、そういうところにこだわらない辺り、聖戦の子世代って親より賢そうですね。
 ちなみに、うちのジェノサイドツインズは、ラクチェは顔が母で性格が父、スカサハは顔がやや父で性格は母という、アイラ姐さんナイス産み分けなので、ラクチェが比較的すいすい話にのっていき、それを追うスカサハを書いてゆくのは、さして苦ではありませんでした。ヨハルヴァも、浮き上がるかと思ったけどけっこうしっくりしてたし。うちのスカサハ、よい子でよかった。でも、やんちゃだったオヤジのガンたれ(メンチ切りともゆうか)だけはしっかり譲られたらしい(笑
 親の話はまた別のところで…
 あ、話の中で、ひとつ重大な削除し忘れの段落がありますが、見つけても内緒内緒(←直せよ)。

「雨の夜と寂しい午後は」(フィン)
 タイトルはさだまさしの同名の歌より。検索してたどり着いたひとにはごめんなさい状態です(平伏)、ここはまさっさんとは何の関係もありません。でも、この歌好きです(のワリには思い切りタイトル誤字ってますけど。正しくは「淋しい午後」)。
 これと「のちのあした」は、壁紙が違います。というのも、某サイトさんが壁紙からうける印象をテーマにしたFE創作を集める、といった企画をやってまして、それにのって書いたといういわくがあります。だから、壁紙を変えちゃうと、雰囲気が繋がってこないのでそのまま、というヤツで。
 短さでいったら、オリジナル含めたサイト内創作最短ですねきっと。内容は本当にたあいないんですよ。そういうことがあったろうかなぁ、とか、理由もとても単純です。長編の中に組み込むのには脱線しかねないシチュエーションだけど、ネタのみで捨て置くのは惜しい、そんなところです。
 最後にナンナが出てきて「おとーしゃま、おててちゅめたいの」ってやってるのもなかなか。
 単純で短いけど、うちの設定にすればありがちな風景…うちのフィン、王女様と娘のことになると目じり下がりっぱなしだから…(笑
付記:場所はレンスター城、時期はラケシスがレンスター入りして陥落するまでの間のつもりです。「探しに4」には無理に組み込ません、単品としてお楽しみください。

「のちのあした」(アーサー・ユリア)
 これも「雨の夜〜」と同じ理由で壁紙が違います。
 他所様のサイトに置かせてもらうつもりで書いたのに、自分のサイトの捜索を読まないとわからない話を書いてどうするつもりだったんだ当時の俺。
 そう言うわけで、その創作の前には、必ず「銀の翼をつかまえに」を読んでください、これお約束。話はゲーム後、アーサーがすんでいた家に帰ってきた二人を霊獣が迎える、という、単純なものです。思うに、新婚旅行かもしれません。血統の関係でこの二人(最低アーサーだけでも)ヴェルトマーいきなので。
 言いたいことは文章の中ですし、「いつか、胸をはって」の中にも、エピソードは出てますからね。あとは、「雲のように雨のように」で失踪前夜何やってたかかくだけってとこですかねぇうちのアサユリは…気力があれば。
 しかしアーサーよ、まだナーガが必要かもしれない時期だというのに、君は容赦ないんだね。(「前夜の絵巻」解説参照)

「となりでねむらせて」(エリオット・ベオウルフ・フィン)
「となりでねむらせて 逆襲のエリオットversion」

 でたな三位一体。
これについては、別ページにて詳細に解説がしてあるので、そちらを参照してください。
<予は如何にしてエリオット贔屓となりし乎>(新規ページで開きます)
 正直、こんなに自分の中でエリオットがこんなにブレイクするとは思わなったです。はい。
 ほとんど、ここで書くべきことは上の解説で書きましたが、最初「となりでねむらせて」を書いて、読み返すうちに消化不良が起きて、書き直したらあらまあ、ってやつです。逆襲バージョンは略してECAと言うこともありす。正式名称は「Eliott's Counter Attack」といいます。
 さすがに、この創作は、「探しに4」を再構築する時に組み込むことはできませんでした。長いわ脱線するわエリオットが主役食うわ(笑) そうゆうわけなので、「天使のいる場所」同様、「探しに4」の副読創作ということで、これはこれで単品でお楽しみください。

「夢の後に」(ティルテュ)
 「ペニー」で書いた、アルスター時代のティルテュの詳細、というつもりで書きました、はい。
ペニーロイヤルでああ書いて以来、ティルテュは計算ずくの道化というイメージがあります。ここで書くとネタにしにくくなっちゃうんですけど、良くあるパターンでは情事を境にみえなくなってしまうものが、逆に見えてしまったとう感じです。自分の子供がこれからの主役だとわかったから自分は引っ込むよ、とあっさり言える人なんです。こういう思考回路にはあこがれます。
 とまれ。主人である騎士にはその後の幸運があることを願ってやみません。(…ウェブ拍手で「フィンティルばんざーい」とコメントをいただいたのですが、ごめんなさい、この創作はアゼティル前提なんです… でも、いわれりゃこの主人公、フィンみたいだよね…)
 あ、それと、創作趣旨には全く関係ないのですが、この話に出てくるヒルダ女王の玉座には「虎の敷皮」が似合うと思いませんか?だめ?

「前夜の絵巻」(スカサハ・ユリア)
 キリバンでお題をいただいたので、この創作はTSBとしてはパラレルです。
 でもまあ、別にパラレルがイヤだって言うわけでもないし、書きあがったらユリアかわいかったのでアリアリの方向で。
 この創作のキーアイテム「前夜の絵巻」というのは、実は実在していまして、江戸時代など、大名の姫がお輿入れする際に持たされたそうです。もっとも、その内容は婚家においての妻としての心得が中心で、その中に「閨での心得」が内包されている、という程度のものです。
 だから、この創作で取りざたされている「前夜の絵巻」というのは、それよりもう一歩踏み込んだ「オソク図」という、中国医学でいうところの「健康のための営み方」を、ビジュアルつきで説明してあるものだったりするのかもしれません。
 閑話休題。キーアイテムについてはそういうことですが、扱っているネタはユリアのマリッジブルーとスカサハの浮気疑惑(?)なわけですが、そらたしかに、ナーガが使えなくなるかもって言われたら、手出しはためらわれますわね。でも、パラレルでも俺設定でも、アイラの性格が強いスカサハはたぶん、耐えられる子だと思います。
 でも、あのエンディングのユリアの様子から察するに、スレスレの線まではなんかあったちっくですね。ま、シャーマンの力がなくならない程度に、本当にナーガがいらなくなる日まで楽しく我慢してくださいってかんじです。

「美しき華は遅く咲く」(アイラ)
 タイトルには二重の意味がありまして、アイレク創作が俺デフォのわりに始動が後発なのと、アイラの感情は開くのが遅いけど、開いたら大輪の花のようという意味です。アイラを花にたとえると、うちでは大輪の牡丹です。
 とまれ、まだ私がイザーク系を鬼門としていたころ、出しかけて引っ込めたのがこれの原型だったりします。
 リボーに嫁いだ姉との回想を絡めつつ、今の自分は、というのが当時のコンセプトだったのですが、まあ無理やりオリジナルキャラとしてアイラの姉を出す必要はないと思い至ってこの顛末です。
 最初、「訓練場で雨に打たれるアイラ」「流星剣が出せなくなったアイラ」というモチーフがあって、その時期を自分の持っている創作タイムテーブルにあわせたら、ちょうどマディノで包囲食らっているころで、かつ、双子の誕生時期から逆算すれば受胎の時間である。そこで点が線になったという感じです。
 ふつう、カップリングというのは、パラメータが上り詰めて子供作るようなことにいたるわけですが、なぜか俺アイラの場合は、レックスで勇者の剣イベントが起こって始めて「気になる」状態になり、そのパラメータの上昇を待たずして受胎という、逆接的な成立をします。実際ゲームでは、裏腹にそのイベントでとどめ刺されたりするのですが、まあ、こういう恋愛の成立の方法もいいかな、と。そのあとは、シグルドほどとはいいませんが、「とある状況下におけるブリギッドとティルテュの三章特例」ぐらいのスピードでパラメータが上がっているので、結果オーライ。
 そして子供達に、親がいかに自分の血にこだわらなかったかが、伝わってくれればいいのですが。

「風の王」(トラバント)
 いきなり何故ここでトラバント!
 いや、実は、トラバントよりも竜が書きたかったのです。あとちっこいアルテナタンも。
 基本的に爬虫類っぽく書いたので、生きている限り成長を止めません。だから、トラバントがここで手に入れた竜は、老齢なだけデカイのです。(質問がありましたのでここでお答えしました。)
 もすこしこの竜を詳しく説明しますと、「ジェイド・ドラゴン」という、うろこが翠色の竜です。素で立っていると同盟軍みたいに見える竜ですね。ブレスは吐きませんが、特殊能力…というか、長年のカンで、人間の言葉が少し理解できます。しゃべりませんが。どれだけ理解できているかと言うと…ちっこいアルテナタンと「あっちむいてホイ」ができるぐらい。
 次に、トラバントとアルテナが親子してるところ書きたいなーというのが。冷徹そうに見えるけど、トラバントって実は人間的に滋味ある人間そうな感じなんですよね。だから、仕事(国王としても傭兵としても)を離れたところでは、結構真面目にお父さんやっててくれたのかなぁと。そうでなきゃ、アルテナは後半やさぐれて出てくると思います。
 あと、まあ、すでにお分かりかとは思いますが、トラバントがこの竜につけた名前「アイオロス」と言うのは、ギリシア神話の風の神です。(一説には神ではなく、ただのまとめ役だともいいますが)。けっして、うちの別の二次創作コンテンツにかぶせて発想したわけじゃないですから…って、説得力ないですわね。

弓騎士の憂鬱(ミデェール)
 別にミデをくさすために作ったわけではないので、そのへんを一つ誤解されないようお願いします。
 ラケシスがマスターナイトになるには、各武器魔法のスペシャリストに、それなりに師事して技術を得ないと無理なんじゃないかという話しになって、剣はいいか、槍はあの通りだし。ほかの武器魔法も、だいたい誰が教えそうなのか想像できたところで「弓はどうよ?」と。ただの弓ならブリ姐さんやジャムでもいいだろうけど、「馬乗って弓」じゃ、ミデしかおらんな。こういうところから始まっています。
 実は、この創作を書いてて一番難儀をしたのは、書いている間にミデが別人になってゆくというそれは怖い慣性の法則との戦いでした。
 うちでは、ラケシスはだいたい「姫」「姫様」「姫さん」「ラケシス(様)」と呼ばれています。「王女」と呼ぶのは一人だけです。ところが、書き始めるとミデは設定上「姫」と呼ぶはずなのに「王女」って呼びそう〜 自分バカまるだし。性格は違うはずなんですけどね〜。ちょっと負けん気強めにしてますが。
 閑話休題、ミデとラケの話に移りますが、文中、ミデ(ジャムもか)がされたいたずらは、実は「自分が一度やってみたかった」ことだったりします。女顔(もしかしたら童顔?)で、これで筋肉が細くしまっているなら、女性アスリートでも通用しそう。 で、最後の罰ゲームのメイド姿は、某藤森版FEにしばしば出てくるミデェールを想像していただけると目安になるでしょう。

君ならずして(デルムッド)
 「いつか、胸をはって」の続きです。
 前作が暗かったので、今度は明るく明るく、と自分に言い聞かせながら作りました。
 これにはウラバナシがあって、前作一本ではデルムッドの口調や言動が固定されていないところに、いいサンプルが出来てきたのでちょうどいい、これをサンプルにするかというかなり打算的な事情があります。
 「探しに4」のフィンの最初のころは、一人称が「僕」で、それなりに崩れた言葉づかいもしている。これを応用できないかと。
 で、デルムッドの性格の基本の受け継ぎは、父ではなく伯父(エルトさん)からにしようと。
 あれとこれとそれをまぜこぜにしたのが今回のデルムッドです。今後「探しに」で出てきたときもこの性格になるでしょう。覚えていれば。
 創作そのものには、ヤマもなくオチもないのですが、そもそもデルムッドの彼女がティルナノグの村娘というイレギュラーもあっていいんじゃないかと思って始めたことなので、うまく片づいてよかったね、というのが正直のところです。
 タイトルについて。伊勢物語の「筒井筒」のひとくだりから取りました。

   つつゐづつゐづつにかけしまろがたけすぎにけらしないもみざるまに
   こらべこしふりわけがみもかたすぎぬきみならずしてたれかあぐべき

 全体的に、この二首をモチーフにして進んでます。最後に、彼女が髪飾りをつけてもらうのが、下の歌をイメージしてますですね(原歌の意味はだいたい「あなたでなくでて誰と結婚しましょうか(反語)」ということです)。文中では分かりにくいと思いますが、全部結ったわけではなくて、そのままではうるさい部分だけをちょこっと丸めただけです。
 こういう二人から、ああいう子が生まれるんだなぁ…(しみじみ)
 余談ながら、一ページ目のエーディンのせりふ、
「『お前はそのレンスターの青き槍騎士の息子なんだ』といわれた時の、デルムッドの顔ったら」
を書いているとき、「息子」がカタカナで変換されてしまい、しばらく再起不能になってしまいましたとさ。どっとはらい。

BOYS'SICK〜おしゃべりなセキレイたち〜(野郎ども)
 読み上げられた方、最初に1ページ使って念入りに注意申し上げていたか、もう理由はおわかりの事と思います。…エグいでしょ。
 もしおられるなら、男性からの意見が聞いてみたい一本でもあります。
 時期としては、「そして君を探しに行く」ではまだマディノにいる頃にあったエピソードなのですが、舞台設定がちょっとわかりにくいので、さっぱりシレジアにとんだ、最初の真冬の事だと思ってください。逆に「探しに」のほうで、このエピが挟める時間の余裕が作られていたというのは秘密の方向で(短編創作とアレとは、紙一重のパラレルみたいなものですけどね。)
 最初は、フィンだけのチェックメイト講座になるはずが、アゼルまで巻き込まれたのは、アゼルも書きたかったから、です。まあ、フィンに比べればアゼルは軽症でしたけどね。ティルテュに「あんたちょっとワンパターンよ」といわれただけですから。
 最初は、本を見つけ出してアイラに翻訳を頼むキュアンのシーンとか、いろいろ考えたのですが、アゼルを巻き込むと、ああいう始まり方もアリかな、と。
 中身は…まあ、かなりワルノリもしたので、エグいのは重々承知です。でも、そこでアゼルやフィンが見本になると、ボーイズラブみたいでしょう。冗談で済ませるには、えぐい方向に持ってゆくしかなかったのですよ。ただ、書きながらサイコロの神さまのお伺いを立てたりして…ごめんよ、d6で奇数ならレックスで、3がでちゃったんだ。
それぞれのその後については、まあ言わずもがなと言う所です。
レックス達の所だけ、場が妙にしんみりしてるのは、何故でしょう。やっぱり悲恋だから?本当は底抜けに明るいの書きた…  あ、そうだ。(ぽん←手を打つ)


燈せ華灯り、薄紅の頬を照らせ(アイレク@セイレーン)
 タイトルつけた本人が、いまだにこのタイトルを正確に書き写すことができません(苦笑い)。
 そしてこのタイトルは、「ともせはなあかり、うすくれないのほほをてらせ」と読みます。
 何とかしてアイレクで明るそうな話が書けないものかと思って、なんとかひねってこのとおり。成功しているのか、失敗しているのか、それは皆様のご判断にゆだねます。(ところによっては、オイラのアイレクはいつも家を背負っている、と言われているらしい)
 成り行き上、この二人はうちでは恋人期間と言うのがほとんどないのです。あえて言えばこの創作のような、双子が出る前のほんの数ヶ月間と言うこともできますし、もしかしたら、子供ができても、基本的には二人は夫婦ではなく恋人だと、お互いを言うに違いないと思います。
 最後がいつの間にか違う方向にいってしまっているのは、まあ、ご愛嬌と言うことで。
 おまけでくっつけたなりきり100の質問は、この創作時点での回答になります。5章あたりで返答させたらまた違った答えが聞けそうな気もしますが。
 子供ができてある程度動けるようになったアイラの話も書きたいですね。そのうちに。


一番危険な彼女(リーフ@10章ちょっと前)
 文中、人を形容して「ドラゴン」というのは、いわゆるドラゴンという意味のほかに、やんごとないあたりの女性を悪い虫から守る監視役、という意味もあるからです。だから、ナンナのドラゴン、といったら、それはとりも直さずお父様お兄様をさします。お兄様ドラゴンは余り怖くないようではありますが。
 フィンが完全に脇役に回ると言うのは、うちではあまりないことなのですが、ここのフィン、まるでロッテンマイヤーさんみたいだと思ったのは私だけでしょうか。
 そういうわけで、今回の主役たちの話。
 うちのリーフは、トラキア776の公式設定にある760年生まれではなく、セリスと同い年ぐらいの設定になっています。だから、778年現在満16歳のナンナに比べて、776の設定以上に年上なのです。ちなみに、前半の三人組の年設定は、アレス>リーフ>デルムッドで、アレスはすでに20歳越えをしています。その三人が酒場で受けた特別なサービス…アレスはされてませんでしたが…は、まあ、お察しください。フーゾク的にはなんというのでしょうね、酒肴の接待ついでにちょこっと精気抜かれちゃうようなのって。それにしてもデルムん、情けないぞ。
 ナンナについては、状況が状況だけに、タイトルに匂わせておきながら余り動かせなくてなんだこりゃ、です。ちなみにタイトルの意味は、下心あってナンナに言うこと聞かせちゃうリーフは自分を危険と言っているけれども、もっと危険なのは、その行動に対してのお返しを真剣に考えて実行に移しちゃうナンナなんだぞ、と言う意味なのですが…
 なんとなくわかるけど何がどうなっているの、と言う方に。年齢制限つきコンテンツでは、おもに3ページ目にあたる詳細版テキストをアップロードしています。ナンナは具体的に何をどういう風に教えられたかとか、お返しの一部始終はそちらにてどうぞ。
 あ、未成年と心がおこちゃまの大きいお友達は見たらいけませんよ。

肖像画の部屋(アレスとユリア)
 偶然とは面白いもので、久しぶりに設定した30万キリ番もユリア。こっちのユリアは、アレスとの年齢差もあり、前夜の絵巻もなし、妹のようにかわいいユリアを心がけました。
 よく、中世ヨーロッパのお城なんかで城の住人の肖像画なんかが壁いっぱいに掲げられていたりする部屋があるでしょう、ああいう部屋があるのだと思ってください。
 で、歴代ノディオン王家の人間の肖像画だから、女性には多少の顔の差はあっても、男性はほとんど同じ顔ばっかりなんですよね。アレスも、いずれ正式に国王になったら、一枚書かせられるんじゃないでしょうか。あれは写真みたいなものですから。
 しかもグラーニェさんがはるばるレンスターから地縛霊に来てる、しかもユリアにはソレが見える。私はホラーを書いてしまったのか(こらこらこらこらこら)
 獅子王の肖像画は、ほぼ等身大に近いと思っています。本人+天地の余白で2メートルは確実にあります。そして、学校の音楽室伝説のようにいつも見るものと目が合う。やっぱりホラーだ(そこから離れろ)。 フォローを入れておくと、グラーニェが宝物にしていた、士官学校時代のエルトさんの絵とかも、ここに収まっています。
 で、途中でユリアが気に入って飾らせていた画材をいじる女の子の絵は、文中で誰かが指摘したとおり、ラケシスです。製作現場については、「探しに4」のラケシスサイドの番号が若いページを探してください。
 たぶん、ユリアにも作ってあげたんだろうな、あのドレス。

僕(ら)の夏休み(シグルド・キュアン・エルトシャン)
 発作的にジュブナイル(青春物)が書きたくなった。大本はソレです。
 あと、小ネタや三人組の裏設定とかも全部含めてあります。なんでんかんでんつっこんだのに「胸を張って」みたいに破綻した感じにはならなかったのは、やっぱり三人組がそれぞれ個性がしっかりしていたからでしょうか。
 三人の誕生日の順番はシグルド→エルト→キュアンです。三人組の年齢差はあって一、二年です。漠然と、何歳ごろ、とは書いてありませんが、とある事情で大体18あたりと推測するぐらいはできます。そうじゃないと、エスリンが入る隙間がないので。
 全体的にエルト成分多めなのは、書き手が意識的に多めにしているのです。お気に入りだったメイドは忽然と城からいなくなり、突然婚約者が決められて、士官学校に…ヒネクレてノディオンに帰りたくないのもむべなるかな。当然、妹の存在は、このときは毛ほども知りません。
 後半の、レンスターで夏休み、は、「探しに」の後張り伏線と、あの街関係の先張り伏線と、後書き手の「こうだったらいいのにな」があれこれ混ざってます。エルトと一緒に迷いの森を迷っていた子供…はいもうお分かりですね。会っていても、ソレが誰だかわからない。そう言うのもアリでしょう。

つきよみ(ナンナ)
 文字通り、「月を読む」話です。
 最初のページに注意書きを入れたのは、書かれている内容が、FEを抜きにして、想定される文明レベルでは有効な情報かも知れないことでも、現代では必ずしもそうではないとすでに立証されているからです。月経開始日から逆算する「リズム式」は、避妊については確実性は低いということを、率直にいっておきます。ナンナは大丈夫であったとしても、リアル現行世界の女の子が大丈夫かどうかまで、書いた人間は責任を持てません。
 あと、解放軍の少女たち、という漠然とした言い方がずいぶんあります。俺設定の解放軍の内訳(この創作において)は、
1.セリスの解放軍(子世代)
2.子世代代替キャラ
3.とらななメンバーの有志
4.その他志願兵など
で成り立っています。女の子の数も多いので、特に特定する必要もないし、なにぶん後半のエピを考えると、特定したらそのファンにもうしわけない。そんなところです。
 例により、この創作を基盤として、年齢制限コンテンツでなにやら動きもあります。末尾、アレスたちに発見された二人は、「結ばれておるぞ」ほやほやのアフターモーニングだったのです。

温泉に行こう!(親世代総合パラレル)
 実は、こういうみんなであつまってバカやる話というのを、一度も書いたことがなかったのです。だから、挑戦しました。
 キャラクターの書き込みとかの問題で、ひとつの創作に余り人間を突っ込まないタチなので、30人弱を、たとえシーンわけしても、書き込む書き分けるのは、結構苦労します。けっきょく、普段よく書くほうのキャラクターばっかり動いてました。反省。
 原典の設定をほとんどいじってないのにこんなに苦労するんですから、まして設定を現代物に完全移行させたパラレルを作ろうとしている人、作った人、素直に尊敬します。
そして、ウェブ拍手の感想で「相変わらずエリオットいいキャラしてますな〜」…orz 素直に喜ぶべきなのでしょうか。
 ええもう、うちエリオット応援サイトでも一向に構わんです…
 あと、ディアドラがなぜか黒いですね。たぶん、ゲームで見せるはかなげな顔は、シグルドビジョンなんですよ、ええ。

焔の騎士に祝福を(アゼル・ティルテュ)
 「夢のあとに」を書いたとき、「アゼティルの幸せなとこ書いてやる〜」と一大決心をしてずいぶん離れましたが、他創作にぼちぼち出して、キャラクターの言動傾向を掴むということをする必要があるので、今になりました。
 ティルテュは早くからキャラクターが出来上がっていたのですが、いかんせんアゼルが…性格がフィンとかぶるんですよ、うちでは。違いを出すのに苦労しました。
 うちでは、とある事情で、アゼルの初期装備のファイアが☆100になったものを「カスタムファイア」と呼びます。このカスタムファイアの全力詠唱書いているのが一番楽しかった…
 武器使う人間は、その武器さばきの堪能なところを見せるのに表現に苦労するのですが、今回のカスタムファイアの詠唱は、ばっちり頭の中でアゼルが動いてしゃべってましたよ。誰の声で? と言われても困りますが。

内緒(になってない)話(子世代総合)
 血統があれば聖痕が出るのはサイト独自の設定なのか公式なのか、いまひとつ分かりかねているのでサイト独自設定ということでお願いします。
 この創作には、女の子たちが普段何をおしゃべりしているのかという他愛ない想像が表で、裏は書き手にもいまいち把握しきれていなかった女の子の聖痕発現場所一覧表の意味もあります。
 創作のとおり、女の子の聖痕に限り、追加効果があります。リーンがアレスに言わせなかったその先ですね。聖痕そのものが、特別敏感な性感帯なんです。どんなに何も知らないおぼこさんでも腰がうずくぐらい強力です。これは親も同じです。
 聖痕の場所が分かるたびにわっかりやす〜くこけてくれる男の反応には二種類あります。
・そんなところにあったのか〜
・俺たちが何してるかばらすようなことは言うな〜
のいずれかです(後者のほうが多いかも)。ティルナノグメンバーなのにラナの聖痕の自己申告でこけたセリスはたぶん後者。ゲームのあのかわいい顔でも四捨五入すればハタチですよ、箸が転んでも立つお年頃ですよ。まあ、子世代みんなそんな世代ですけどね。
 誰かさんが絶対しゃべらない「小鹿の味」については、「探しに4」の比較的若いページにちょこっとだけあります。
 しかしユリア…君は「温泉」に出てきた母上と全然性格変わらないびっくりばこさんだねぇ…
 余談になりますが、「一番危険な彼女」の表側ラインは、「一番危険な彼女」→「つきよみ」ときて、この話で完結です。理由は…リーフとフィンの間で共通認識事項ができた、というところから、察してください(平伏)

サブリナの言うとおり(馬)
 フィンラケ創作としてアップはしましたが、この創作の真の主人公は馬に違いない(汗)
 サブリナは、「弓騎士の憂鬱」にも出てきたあのサブリナと同じです。
 もともと馬には幼児程度の知能があると言われていますが、サブリナは知能ではなく「知性」のある馬です。人間のしゃべっていることは、聞こえている限り完全に把握しています。小声は通用しません。耳もいいし。そして、耳の動きで返答をしているのですが、さすがにその返答の意味は、乗り手しかわからない。
 しかし、この創作を書くのにどうしても必要なので、ええ、やりましたとも、ウェブ検索。検索キーワードは「馬の交配」。画像がエグかったよー。アップロード前に泣く泣く削除した部分は、その一部始終が書いてありましたが、さすがに馬とはいえそんなシーンを詳しく書くのもナニだし、主題もはるか後半に押しやられてゆくばかりなのでばっさりオミット。
 聖戦そのものがまさに「人間の交配」にその後がかかっているゲームだというのは、この創作を読む上では禁句です。
 それとして、サブリナはあの後どうなったかというと、「探しに4」中で一度子馬を生むエピがあります。名前こそ出ていませんが、種はほかならぬイグナシオだったりします。
 擬人化はさすがにやりすぎと思いますが、サブリナ視点で「ご主人様」の話も、書いたら面白そうですね。
 それから、これを機会に、今後もぼちぼち、「探しに」に組み込まないフィンラケも書けたらいいと思います。

連理行・連理行解説(そして君を探しに行く外伝)
 一覧表に入ってる「解説」は、本編のダイジェストぽいので、解説らしい解説をここで。
 基本的に、公式設定とサイト独自設定があった場合、私は公式設定を(齟齬が生じないかぎり)優先する方向です。(例外もありますけどね)
 書いた動機は実に他愛ないもので、「僕(ら)の夏休み」を先出し伏線にして、これをカギにフィンの家のお家事情を確定しておこうか、程度の事です。
 ラケシスの生い立ちは完全にサイト想定で、既に「探しに4」の中で大部分を書いているのですが、フィンの場合にはトレジャーで以下のように設定がつきました。
   (以下トレジャーの該当部分から抜粋)
「(略)早くに両親をなくしているが、レンスターで有数の家柄であることから王家に引き取られ、レンスター城で修業の生活を送る。(以下略)」
   (抜粋ここまで)
 で、どれだけの家柄なんだろうと推測します。同じ直下のドリアスが伯と言うことを考えると、同様に伯ぐらいは(成人したら)いくなぁ。伯出すような家柄なら、領地も本人同様王家預かりになっていて、フィンの成人(騎士叙勲ともいえるか)と同時に本人に帰属して家が中興する可能性は否定できない。両親が早くになくなって、本人が王家預かりになるなら、それだけの何かがあるんだろう。そんなわけででき上がったのがこの話です。
 親の設定にはあまり苦労しませんでした。フィンは完全に父系の容姿をしています。(聖戦後半フィンが親父だと思いねぇ)
 これを書いて困っていることがあるとすれば、母親に設定された「処女性と引き換えに被った変調した魔力」という独自想定の、後処理でしょうか。「変調の方がまれ」とはしましたが、母親と嫁でダブルパンチがないとも限りませんしねぇ。

葡萄甘いか酸っぱいか(エリオット)
「ECA」ときて、「温泉」ときて、あのエリオットのキャラクターの立ちっぷりについ気を良くして「主役に据えられるか?」をポイントに書いてみました。
 うーん…主役にするには難しい、と言うのが結論です。エリオットと言うキャラクターの持っている視野があまりに狭くて、周りにそれをヘルプするキャラクターがいないと立たない、詰まる所
「やだやだー、ラケシスがいっしょにでてくんないとやだー(AA略)」
な脆さが見事に露呈しました。
 文中、ラケシスが実行し、エルトシャンがグラーニェに説明した「切り貼りの手紙」のエピは、日本の古典文学の「平中物語」の一エピをそのまま持ってきました(をいをいをい)。私が知ってるかぎりではもっとえぐい話もあるのですが、それはさすがに再現できませんでした。
 ラストは、「ECA」で白く燃え尽きていたかと思ったら、早くも気持ちが切り替わって全然諦めてないというのがなんともはや。ECAの決闘で見たラケシスも、アレは一過性のもので、結局は自分に戻ってくると既に彼は思いはじめているのですよ。こりゃもうお医者様でも草津の湯でも治せない。
 こいつ、いつになったら諦めるんだろう。書く人間としては、そっちの方が激しく気になります。

従騎士シュコランの日記(ラケシス)
 冒頭のあおりを作って一応満足して、結構長く放置していたのは秘密の方向で(有名ドラマのあおり文句を補完しているサイトがあるのですよ)。今のタイトルになるまえはそのものずばり「奥様はプリンセス」というタイトルだったのですが、「ヒネリがないなぁ」という勝手な理由で今のタイトルに。だいたい、奥様がプリンセスなのを知っているのは、あの館の中では本人のぞいて二人だけだし。
 さて、おおまかにこの話は二つに分けることができます。ひとつは「探しに4」を書いた時に、ラケシスのレンスター時代を書こうと思ったけど話が脱線しそうなのでオミットした部分のリサイクル、ひとつは、761年晩夏ごろにレンスターに入ったラケシスが「奥様と言う猫の皮をいかにかぶっていたか」という新造部分です。おおかたの予想は付くと思いますが、ラケシスは、料理裁縫のたぐいはほぼノースキルです。分かりやすく言えば、お米は知っている。ご飯は知っている。でも、お米→ご飯に変化するプロセスは知らない、といった具合です(佐々木三冬@剣客商売)。
 ラスト部分は762年1月ですから、ナンナいないけどいますね。この話の後、「何か熱っぽい」が始まったということで、ひとつ。
 ちなみに、グレイドが「作りが雑だなぁ」と言ってフィンを怒らせた例のものは、実はずーっと道行きの荷物に入っていて、新生トラキア王国の要職についても、使っているという裏設定です。

内緒話・それぞれ(子世代総合)
 「内緒(になってない)話」の、その後のそれぞれカップリングの会話です。
<聖痕の場所が分かるたびにわっかりやす〜くこけてくれる男の反応には二種類あります。
・そんなところにあったのか〜
・俺たちが何してるかばらすようなことは言うな〜
のいずれかです(後者のほうが多いかも)。ティルナノグメンバーなのにラナの聖痕の自己申告でこけたセリスはたぶん後者。>
と、「内緒話」では書いたのですが、フタをあけた前者の方が多くてちょっと驚いていたりします。(連理行の設定が響いているからかもしれませんが。)遅れて響いた「がったーん」は後者です。誰が倒れたのかは…察してやって下さい。
 これをまとめると、子世代の女の子達とその恋人の、恋愛の進行度がわかって大変分かりやすいです。昔懐かしの例ですが、ABCでランク付けしてみましょう。
・進度C:パティ・フィー・ナンナ・リーン
・進度B:ユリア・ティニー
・進度A(それ以前も含む):ラナ・アルテナ・ラクチェ
魔力関係ない子は進んでますな(汗
 さて聖痕の場所なのですが、こういう法則を想定して設定しています
・男は体<四肢、女は体>四肢に出やすい
・同性親の弱聖痕は位置も遺伝する(リーフ・パティは異性親)
・神器継承者(結果強血統含む)の聖痕は見えやすい場所に出ることが多い(アレスは背中なので見えない)
さあ、親世代の血統つき母親の聖痕の位置を確かめてみよう(笑
 それにしてもセリス、あんた反応が初々しくて良いよ…

桜桃狂騒曲〜さくらんぼぱにっく〜
 まず断っておきますが、「狂騒曲」は「ラプソディ」であって「パニック」ではありません。
 まあ、「パニック」という程のものでもなくて、今まであまり書いたことのない人間の書き分けの練習なので、上〜のほうでゆった「形のない創作」の一本だと思ってください。
 意外なヤツが上手かったり、意外なヤツが下手だったりするのが面白いのです。ブリギッドがどうやってホリンから完成した輪を見せられたかは…ここではちょっと言えませんわおほほほほほ。
 ちなみに、ここに出てくるさくらんぼは、「佐藤錦」です(きぱし)

魔女っ娘じゃいられない(アゼティル+ラケシス)
結論がわかりにくいのでまず結論から。アゼル君どうぞ。
「僕の推測でいいなら、ラケシスの場合、変調はなし。一時的な魔力の低下は、もっぱら彼女の心理的要因に帰するところが大きく、その要因も解決されつつある現在は、修練によって低下した魔力の回復と成長、固着を待つ。そんなところかな」
この創作を書いてから、CCするとマスターナイトの魔力は22まで上がると確認して(子世代なら交配誤った魔導士ぐらいにはなれるということ)、もしかして自分は予想外に大変な話を書いてしまったのではないかとあわてる私でした。
アゼルが文中例に引いた、「魔力の使いすぎで死んだ」といういきさつは、間違いなく「連理行」のことをさしています。よほど珍しい(そして表ざたになった)例なんでしょうね。その「魔力の使いすぎで死んだ」魔導師の息子は…という因果になるわけですが、さすがにそれはアゼルもわからなかったようです。
それにしてもアゼルは、一人称がずっと「僕」で、損してますね。親世代の年齢推測の基本になるキャラクターとしてとらえているのですが、うちの設定で5歳ぐらい年下で一人称が「私」のフィンより口調まで子供っぽくて損をしてます。マージナイトなんだけどなあ、やればできる子なのになぁ。
あ、それから、文中で、ティルテュの祖母について、「トールハンマー継承者だった」とか「士官学校で魔法の原理を教えていた」とかいうのはこのサイトでのみ通用する設定なのでお気をつけくださいまし〜

しあわせですか?(エーディンとラナ)
親子がたりと言うのがほとんど出来ない聖戦の系譜、しかも女親からの語りはまったくなし。可能性があるとすればエーディンが、自分の子供達にするぐらいなものかと。それも水面下=二次創作の範囲内で。
ティルナノグのエーディンは、レスターとラナの、というよりはあそこに隠れた子供みんなのお母さん、というイメージが強かったので、あえてピンポイントでラナを相手に親子がたりです。
あまりに短いので解説も何書いてよいかわからないのですが、ほのぼので、ちょっとしんみりをお楽しみください。そしてその後は他のバカ話で笑ってください。
(この創作に限らず、うちのはなぜか最後「泣きました」という感想が多いのです。)

弓張月(ブリギッドとか)
全部読んだ前提でお話しますよ。読んでない人は読んでからきてくださいね。
これぞまったりとしてしつこくない大人の関係、既成事実も事後報告。これがうちのブリホリです。
ブリギッドは、なにぶんゲームでも登場が後発なので、父親の選択肢は意外に広い…というか、うっかりしているととんでもないやつと出来上がるので、この金髪ゴージャスカップルを作るには、合流後のミデェールとの会話は厳禁です。(3章特例使って祈りパティ作る人ってすごいなあと本気で思います)
もともとの、うちのブリホリ選択の理由が、「CMの男女がなんとなくそれっぽい!」なので、この創作の中でホリンがブリギッドを拾ったのもたまたまなら、最後海賊砦に吶喊して二人でピサール撃破するのもたまたま、つまり、「戦場でであって出来上がる二人」なんですね。
でも、最近とらななのことを考えると、これもひとつの能動的選択肢?と思いますが、プレイ自体をしたことがないので、なんとも…
タイトル。「馬琴?」とツッコミが入りましたが、馬琴関係ありません。単なるメタファーです。

昼下がりのなぜなぜなあに(ティルナノ組)
しかしウル系が熱いなあ。
時期としては、セリスが10代に入ったぐらいの、ティルナノグ時代の真ん中ごろといいますか、そろそろ本文の内容を心配してあげないと、な頃です(そのまんまや)。
最初、どうしてもラナより年齢の高い(ハズの)ラクチェのほうに話に傾いてしまって、ラナ、このままではどうなるんだろうと思ってラナ話を急いだというのもあるのですが、さしはさんだセリスとの会話、そしてラストのあたりの印象がよほど強かったのでしょうか、ついたコメントが「シグルドの鈍さに驚きました」。ええ、うちのシグルドはニブチンofニブチンですから。その鈍さと、「温泉」ディアドラのゆるいところをもらったのが、うちのセリス(あちゃー)。ゲームでは一応「結ばれ」判定はありますが、実際に子供まで作るようなことが出来るのは、ぜーんぶ終わって即位して…それからな気がします。
とまれ、そんなゆるゆるでずれずれなセリスだから、ラナを相手にしていても、全然淫靡さがない。得な奴だ、ほんとに。

とりかえっこにご用心(ウル姉妹&旦那ーズ)
「いつかネタになるぞ」の予言どおり、ネタになっていただきました(ぉ しかも姉妹もろともです。
ウル姉妹で創作がなかったのは、特に鬼門というわけでなく(エーディンの創作出現率はけっこう高い)、恋人の関係構築プロセスを省略して、いきなりオトナな関係で始められるので「取り立てて書く必要も事件もない」だったからです。(もちろん、カップリング次第で、よそもそうとは限りませんが)
エーディンには、ヴェルダンの事件のからみで最初からアドバンテージを持っているジャムカが一番スムーズで、特に障害もなく結ばれると思うし、ブリギットとホリンの場合は、「弓張月」のとおり、まさに「戦場で出会って始まる二人」で、過去にも頓着なくいきなり結ばれてたっておかしいことはないだろうと。
だから、肝心な部分(何のだ)は「暗転」になって思い浮かばないんだなぁ、これが…
ところで、ウル姉妹のこの話を、案の段階から頭の中で練っていくうちに、面白いことに気がつきました。
うちのエーディン、うちのパティに性格がそっくりなんです。うらまれないトラブルメーカーというか、そんな部分が。
だから、うちのウルさんちの場合は、性格の引きつぎが面白いことになっていまして、
・レスター:ジャムカから一直線
・ラナ:エーディンのプリースト成分+ブリギッドの姐御肌成分
・ファバル:ブリギッドの姐御肌成分+ホリンの傭兵&オード血統成分
・パティ:エーディンのお世話焼きでかき回し成分+ブリギッドのかき回され成分
こういう具合になっています。ウルさんちは何気にPC率高いなぁ。
ホリンの雲をつかむような言動のモデルは、うちの大シャナンだったりします(成立したらなにげにむっつりとか「さくらんぼ」みたいなことを平気でするとか)。逆説的にシャナパティの種がここに、と言うことなのでしょうか(いや単においらの書き分けがなってないだけ)。だからといって、それが人間違いとはいえ、あんなことをしていい理由にはなりませんがね。ホリンはあのあと、主筋にあたるアイラからも、ぎゅうっと油を絞られたのです、たぶん。


野菜肉肉野菜肉(とにかくいっぱい)
 このタイトルが、一発で何のことかわかったあなたは若くないですね…
 それとそれとして、セイレーン時代はいつもどこかのカップルが懐妊中で、そう言う人たちはあえて掻かないことをしてきたわけですが、「いつまでも逃げてちゃなぁ」というわけで、「焔の騎士〜」見たいなのも書いたことだし、面白かったら書くか、という心境になりました。
 登場人物の人選はほぼシュミです。エスニャとディアン(何気なく書いてますが、ディアンはオリジナルキャラクターです。今度整理してシリアルつけないとなぁ)は結局シレジアに居ついたことにして(ぉ)、後の六人は、言ってみればRPGでよくあるパーティー構成みたいな感じでそろっているとバランスがいいと思うのです。
 そういうわけで、時期はティルテュの式が終わってしばらく、そろそろ夏っていってもいいかな? というころあいです。
「とりかえっこ」のあとしばらくすとーんとネタ枯渇期が出てきて、
「『温泉』みたいなこともやったことだし、今度は似たような感じで焼肉でも食わせるか。
 獅子王がユッケとか」
「新規開拓領域だと思ってやってみたら?」←天の声
ただ私はあくまで既存の世界にこだわってみたかった(現代とのクロスオーバーは過ぎるとわけわかめになる)ので、おおよそFEに似つかわしくない焼肉ネタをするには、うちの世界では設定として広く広ーく東洋をカバーするアイラ姐さんが必須人員でしょう。そうなったら、必然的に人選も決まる、と。
「イザークの酪農の村『ピッケル』と言うところからはじまった特殊な肉の食べ方で…」
なんていう説明を途中民明書房的にさしはさもうとも思いましたが、やめました。
(ピッケル→英語でpick。さあ辞書を引きましょう)
ですがビジエとアヴァについては、それぞれ一語だけで検索しても、簡単な説明ページを見つけることができます。
ちなみに今回の焼肉の内容をざっと説明しておきますと
・牛は黒毛和牛の最高級品(いわゆるA5クラスというやつですか)
・タレは辛口のしょうゆ味噌ダレと塩ゴマダレ
・辛みそはコチュジャン
です。おろしにんにくに説明は要らないでしょう。書き手が内蔵・モツ系だめなのでここでは出しませんでした。(ハラミも内蔵だとドッキリをしかける予定もあったのですが、ハラミを内蔵だとうまく説得させられる説得力が書き手にはありませんでした。参考までに、ハラミは横隔膜)
あと、創作の数や時期が重なると、噂話としてキャラクターがネタにするという技を出してくるようになりました。あの話かなと思ったら、読み返して見ると面白いかも知れません。
そして、はるか昔に別の創作で没にしたあのシーンが復活しております。それはどこか!
探してください。

フィンラケ関係で小ネタを4つ
 この創作?群は、1ページで完結している上に解説も内包しているので、改めてここで解説をやりなおす必要は必ずしもないと思うのですが、いかが。
 どちらかといえば、ネタ帳に近いものでもありますし、ここには載せなかった(このときは単純に書き抜きをPCの中で見失っていた)のもありますし、で。
 いずこかはともかく、うちはいつきてもほんやり祭り風味です。

  フシギのほっぺた(ラケシス・グラーニェ)
 これは、「小ネタ集」の中の「点々。」が増幅して出来上がった代物です。  前々からいろんなところで呟いているのですが、原典の登場人物の人間離れした髪色をした人々(緑とか青とかピンクとか)は、体毛にいたるまですべてその色なのかという、素朴な疑問があります。金髪・茶髪といったアースカラー系はまあ、許せる範囲ではあるんですけどね。アルヴィスみたいな真っ赤系でも、広義に赤毛と定義すればありえますし。
 グラーニェをここで比較的押し出しめにしているのは、とりあえず彼女が書きたかったのと、「点々。」とは全く関係ないコンセプトで書き出した下書きが混ざった結果のことです。
 エルト兄がずっと彼女の中の男性代表だとしたら、それについてわからないことがあれば回答者代表はグラーニェだ、と、そんなところですね。
 でも今はラケシスも、目の前にじっくり観察対象があるので聞きたいことも本人に聞けばよい、と。
 しかし、魔法使いのおじいさんのようにひげが伸びた状態…エルト兄ならともかく、フィンなら拝めそうな気がするんですが…やってもらえませんかねぇ、やっぱりダメですか。

翡翠の風(シレジア一家)
 前々から、「うちのシレジアは殺伐よ」といってきたのですが、「じゃあ殺伐じゃないシレジア家ってどんなんですか」と言うことになって、6章始まったらフィーが見事反抗期突入で微妙に殺伐だから、まだフィーがちびっこいころかなぁ、と思って、そんな時期設定にしました。
 なりきり100でも書いたのですが、うちのシレジアはマーニャが共通項の「王太子成婚」と言う形なので、殺伐と言うより、愛情で結ばれたわけではないのです。
 ところが、(ゲーム何回もやりこんでオープニングデモ増やした人じゃないとネタバレ風味なのですが)レヴィンは一度、ロプト教団の確信まで到達し、マンフロイと対峙したのはいいものの、フォルセティでも勝てず…という事態になってしまい、なぜか竜のフォルセティがバルキリーの杖で彼を蘇生させるという裏話的ネタ(OPデモバリエーション)があります。
 単に蘇生させただけじゃ面白くないので、私は竜のフォルセティとレヴィンが紆余曲折あって体や記憶を共有していると認識しています。だから、姿はレヴィンでも、中身は竜なのです。
 エーギルが強いものは回りのより弱いエーギルを自然と吸収してしまうというのは、エーギルを魔力と置き換えると、ファンタジーではかなりありがちな設定です。
 拍手のコメントで「そか、フュリーの死因は「やりすぎ」か!」的コメントがあって、かなりのけぞったのですが、あたらずとも遠からず、肉体的接触はその手のパワーを吸収するには有効であることはインキュバス・サキュバスの例もありますからね… エーギル(生気・基礎体力)が弱っているところに、病魔が巣食ったみたいなのが、自然な流れな気がします。

アゲハ蝶(フィン)
サブタイトルで「Feat.云々」でやったとおり、この断片は、ポルノグラフィティの「アゲハ蝶」の歌詞の世界そのままです。歌の主人公:フィン 旅人:探している途中のフィン アゲハ蝶:ラケシスと考えると結構いいかんじ。
 何故これを「探しに」に組み込まなかったのかと言うと、Fサイドはあの終わり方を踏襲したかったから。それと、もともと、この断片の前提が「776エンディング」でフィンラケではなかったからです。ではないんだけど、忘れかねて、探しに出て、ふと見つけてしまう、と。(歌詞のなんとなく報われなさげな雰囲気が重なると自分的にかなりしびれたのです)
 その上その後アレでナニな展開になってゆく(石なのにどうしてかなどとは考えないように)ので、ずっとお蔵にしていたのですが、危なげないところだけ抽出して小ネタの祭りに投下下はいいものの、そのまま抽出分をPC内でなくすというトラブルがあって、やっと日の目を見たわけですね。「探しに」的には、フィンはそのそばで眠った夢の中にラケシスを見ているだと思います。
 ポルノ「アゲハ蝶」の歌詞は、ヤフーミュージックの歌詞検索などで見ることが出来ます。

僕にはわからない(セリス)
僕にはわからない・続き(セリス)
つながっているのでまとめて。
ゆるゆるでずれずれのセリス、ついに年貢の納め時です。
読み直すともう少し煮詰めてもよかったかなぁ、と思います。もっと無名の脇役が出張って、城あげてラナの応援をしたあげく、孤立無援のセリス男を自覚する、というか。ラナばかりがんばっていて、あざといなぁと思うことしきりです。
本当はまとめてひとつにしてもいいのではないかともおもうのですが、何となくそれも違和感を感じるので、解説だけをまとめることにしました。
シグルドとセリスの違いは…考えるために立ち止まる心の余裕を持っているかどうか、だと思います。シグルドは、そんなものをもつなら考える時間を行動に費やすように見えます。セリスには、一応その余裕は有るのですが、結論がだいたい同じ場所に行き着くあたり、ナンタラの考え、なのかもしれません。
 そう言う余談はさておき、プレ孫世代(子世代が孫世代を作り出す時代)と言うのもなかなかおもしろいところではあります。
 話にちろっと出てきたアレスのアグストリア統一とか、ネタとしては面白そうなんですけどねえ…合戦、一騎打ち、殺陣、そういうものは苦手なんです。書くときはがんばるのですが。
ああそうだ。なりきり100で気がついておきながら放置していた自分の手癖。セリスもリーフも、一人称の「僕」が治らない(笑。オオヤケとワタクシで使い分けているということでひとつ。

俺があんたであなたが私(ラケシス・シャナン)
まあ、タイトルだけでモトが何かわかった人にはあえて中身を述べる程のものでも無いことは確かです。
そろそろモトの筋から脱線しまくるのをなんとかしないと。
レヴィンの悪目立ちがひどい話です。もっとも、前半の彼ならやりかねないような気がしないでもないのですが。顛末を知って目くじらがこれでもかという程立ちまくりのラーナとマーニャが目に浮かぶようであります。
男が陣痛を味わったら死ぬかもしれない、というのは前から聞く話です。女はそれに耐えられるようにいろいろできているので、痛みには強いという訳ですね。でも、女には金的の痛みはわかりませんから、案外どっちもどっちな気もします。
文中、言葉が足りなくて誤解を招きかねない(今後暇見て治すかもしれない)「普通の女性なら少しうっとうしいで済ます生理痛」は、「普通の女性なら、少しうっとうしいぐらいで済ませられる程度の生理痛」です。世の中には動けないほど重い方もいるので、あしからず補足まで。全くない人もいます。
ネタに詰まるとえぐい話に助けを求める自分の引き出しの少なさも反省しなければなりません。はうはう。
そして、過去これほどに承前の希求されている話を私は経験したことはありません。そんなにオネエ言葉の騎士様見たいですか。

天使の階段(探しに拾遺)
拾遺、と言うのは、文字通り遺したのを拾った、ということで、ここでは本編では書かなかった部分を(時々後出しにもなりますが)補う感じで、あえて推敲で書きたしということをせず断片的においてゆくことにします。
風景的には、全部終わってからでも、真っ最中でも、どっちでも違和感は有りませんが、私は真っ最中のつもりで書きました。ラケシスがマスターナイト修練を初めてまもなくぐらいです。
事故った彼女を助けたフィンの顔が怖い、というのは、彼の親父が落馬事故に遭っているからです(「連理行」)。取り返しのつかない怪我とかにならなきゃ良いがととっさに考えたんでしょうね。
二人が最後見た「天使の階段」は、雨上がりや、夕方に、雲が切れるととても綺麗に見ることができます。シルベールの真上辺りにさしかかる「天使の階段」を昇っているだろう魂のどこかに、もしかしたら誰かの、姿を探していたのかもしれません。

まほらまの万有引力(エルグラ)
グラーニェさんはかわいい。(しみじみ)
「まほらま」=「まほろば」です。楽園のようだった昔とリンクしている話です。
こんなに尽くしているのにアウトオブ眼中なのかよ、と、もしかしたら思われている方もあるかと思います。ほんとにもうどうしようもないヤツですね。でも、グラーニェに、それを察知させない部分(心の壁?)が有るのが、エルトのある意味「ヲトナ」な部分なんでしょう。
具体的に彼の好みを説明すると、「紅玉を使って、皮と身を一緒に煮て赤くした、甘さ控えめにしたコンポート」ですかね。…十分ぜいたくです。
ラケシスが家庭科スキルほぼゼロなのに比べて、グラーニェさんは腕の立つらしい方になっているようで、正直惚れ惚れです。
グラ姉は、「探しに」本編ではあまり幸せそうではなかったので、意識的に贔屓をしているかもしれないですね。いや、それするだけの人であることは間違いないと思います。


また更新されれば随時追加してゆきます。

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