その弐
<うちのミケ知りませんか?>

今日の比丘尼さんはこっそり隠密風装備。
頭・出家角帽子(しゅっけすんぼうし:穴山隊アイテム)
胴・まったり袈裟

これから比丘尼さんはクエストのためにちょっと西国にいってきます。荷物の見えない部分に
「因香さんの旅のあんちょこ」
が入ってます。
西国に行くのは、船が便利なんですが、ちょっと困ったことになってます。

さかのぼること数週間前、2005年GWの最中でしたか、
今川家が滅亡しました。
変わって隣接するようになった徳川家とはあまり仲がよくなく、すでに関所を抜ければ襲われても文句はいえない状態になっています。
甲斐から西国への一番近い港は駿河。しかし、徳川家がこの状態なので、甲斐は東海道に限れば、事実上の港湾封鎖なわけです。

そんなときに便利なのがこの「説法」。能書きは画像の通り。
関所の出入り口でかければ、関所の向こう側でもスルーパス。
比丘尼さんは生産尼ですが、生産で上げられる目録は芸道系だけじゃなく心得もその対象内で、この説法は心得にはいってます。
話はほどほどにして、船乗りいきましょうか。
今回はなんやかや画像が多いクエストなんでキャプションは控えめなんですよ。

尾張で船を乗り継いで、最終的な到着地は摂津和泉の港です。
摂津和泉といえば地図の真ん中の中立町・堺が有名ですが、首都は大阪あいや、大です。
これからクリアするクエストは、この大坂が舞台です。

しかし、船旅は疲れました。…リアルで。
船でないうちに切符買わなくちゃいけないし、乗ったら降りるまで目が離せないし。
(目を話してても問題はないですよ、ただ、切符の区間内を延々往復するだけですから)

大坂に行くのは後日にして、比丘尼さんと中の人、いったんおやすみなさい。
チャラチャラチャン、ポロロン♪(←FF6の宿泊のSE風に)

気分も新たに再ログイン、装備をととのえて大坂の町に到着です。
地図…でかっ 町だけで甲府全体ぐらいあるんじゃなかろうか。
でもなんで装備を変える必要があるんでしょう。因香さんの旅のあんちょこには「タイマン戦闘あり」としかかいてありませんが。
まあ、頭巾のままでいるのもなんだし、これでいいか。

クエストをこなす間に地図にあるかわを眺めました。
とんぼり(道頓堀川)かな。
綺麗だけど、飛び込むにはちょっと水の流れが速すぎ。
川を眺めながら、旅のあんちょこを読む。
「東側の門の近くにいる、神田屋という商人を訪ねること」

神田屋さんは、すぐ見つかりました。
まあ、見たところ、ただの商人ですよ。でもこの人がクエストの始まりみたいですから、話しかけます。

神田屋さんの話はこの通り。
いけませんねぇ、娘と話す時間も取れないお父さんは。そのうちそのお露ちゃんが大きくなった
「お前は妻によく似ているな、気が強い」
とか言い出すつもりじゃあないでしょうね、神田屋さん。(混ざってる混ざってる)
まあ、おとなしい娘さんらしいですが…
お露ちゃん? ああ、住宅街でいわくありそうに

ってやってたあの子ジャマイカ。
そうと分かれば話は早い、お露ちゃんとこにごー。

お露ちゃんを探す途中に、饅頭屋さんにも遭遇。
でも、饅頭屋さんの用事は、お露ちゃんのことすませてからね。
比丘尼さんがやっても面白くないし。

住宅街をうろつくことしばし、お露ちゃんを見つけました。ひとところに立ち止まってるわけじゃない上に、周りに似たような容姿の女性が多いので、ともすれば見失いそうですが、とにかくみつけました。
あのねお露ちゃん。おねーさんぜんぜん怪しくないよ、お父さんのお使いだよ、なにがあったん。はなしてみ?

お露ちゃんの重い口がひらきます。
でも、

と言って、あとは泣くだけ。
うんうん、中の人はよく分かるよ、その気持ちは。
仕方がない、神田屋さんに報告に行きます。
「神田屋さん、お露ちゃんが元気ないわけわかりました。猫のミケちゃんが行方不明ですねんて」

そないなことってなんですか、そないなことって。
おおかた、お露ちゃんも、そのお志摩さんとかの奉公人に任せて、自分は商売繁盛に精を出してたつもりなんでしょうけど(説法小一時間)。
しかしどうやら、猫も行方不明、奉公人も行方不明。事件の香りがします。
とにかく、お志摩さんを探さないことには。

しかし、大坂の町の中にお志摩さんの姿はなく、旅のあんちょこには
「お志摩は町の中にはいない。城を出て北の淀川にかかっている橋をわたったら、『川沿いに』下る」
とあります。

橋をわたったら、そのまま左に曲がり、水際をばしゃばしゃ言わせながら走るのが実はいちばんの近道。川岸沿いにばしゃばしゃはしると、そのうち…



それらしい人影を発見。

ああよかった、やっぱりお志摩さんだ。
あのですね、お露ちゃんが…かくかく…神田屋さんが…しかじか。
しかし、お志摩さんの反応はなんとなくすげない。
事件は事件ですけど、どうも酸いも甘いも超越した尼には関係なさそうな事件の香りに変わってきました。
でもまあ、お志摩さんがわからないって言うんじゃ仕方ない。お露ちゃんところに戻ろうかとしたとき、猫の声がしたような。
「あの、お志摩さん、猫かってはるんですか? 今泣き声が」

はあ、さようですか。
猫ばかり気になって神経過敏になってるんですかね。しかし、お露ちゃんとこに戻った? 一匹ではよう遠出もできない子猫が? そんな馬鹿な台湾バナナ。

お露ちゃんのところに戻ってみますが、どうもミケは帰っていないもよう。
お志摩さんのこともついでにきいてみることにしますか? なんか、猫のことになると依怙地になるし。
話を聞いたら、お露ちゃんの口からはとんでもない証言が。
順当に考えれば、そのあとお志摩さんがミケをどこかにつれてったとしても、まあ不思議じゃない展開。お志摩さんとこで聞いた猫の声も、たぶんあれは空耳じゃないんでしょう。
ディレルバンガーみたいな展開だったら中の人はマジ泣きますよ。ええ。
ここはココロを鬼にして、もう一度お志摩さんに会いに行くしかなさそうです。

ゲームのクエストとはいえ、なんだか重い展開になってきました。
ミケの行方不明が解決しても、もともとどこかにある根本的問題は解決しないんじゃないだろうか。
そんなことをおもいながら、お志摩さんに話かけてみます。
「ねえお志摩さん、やっぱり、さっきの猫の声、空耳じゃあないとおもうんですよ」



そういうお志摩さんの目が、一瞬鬼気迫ります。
こりゃ、しばらく様子を見るしかなさそうかな。旅のあんちょこには、
「お志摩さんの様子が変だと思ったら、夜になるまで様子を見る」
とあります。

比丘尼刑事(ぉ)、そのままマルタイを観察することにきめました。というのも、

ゲーム内時計(下の六角形の方)が、昼下がりから午後をさしてます。リアル一時間が一日ですから、リアル時間で15分も待てば、夜になるわけですね。
近くにほぼ同レベル帯の赤ネーム敵(うっかりしてると襲われる)も徘徊していて、ここでうっかり事故でも起きたら、甲府に吹っ飛ばなきゃならないわけで…
現地待機が妥当かな、と。いつ戦闘になってもいいように、技能の確認だけはしておきます。

そしてゆっくりと、ゆうがたになっていきます。
SSだと、瞬間を切り取ることしかできないわけですけど、夜明けや夕方の、画面の色調の変化は、綺麗ですよ。
そして、「巨人の★」の明子ねぇちゃんのように柱の影から観察していたお志摩さんに、ある変化が。

婆ですよ、何の掛け値なしに婆ですよ。しかも「猫かぶり」ですよ、聖ミカエル女学院の三人組も真っ青ですよ。
「お、おしまさん?」
回り込んで話しかけると、



…え?



あ〜こんなところで戦闘ですか〜(半分棒読み)
旅のあんちょこのタイマン戦闘はここだったわけですね。
しかし、婆系か…巫女であちこち連れて行ってもらうと、結構やらしい攻撃してくるんですけどねぇ…
こいつはどうなんでしょう。レベル18の、タイマン専用に設定された婆ですからねぇ。
巫女でクエストしたときの記憶なんてもう遠い記憶のかなたですよ。

しかし、フタをあけてみれば、腕力器用特化の生産脳筋尼の加護2→吸収2→通常攻撃3発でしずみましたよ。
婆お得意の志村ダンスも看破一回だけでおわりましたし。
まあ、本来、これを受けてしかるべきPCは、もっとレベルが低いと思うのです。レベルが低ければ、もっとてこずるはずですよ。ええ。

切ないセリフを残しながら、消えてゆく猫かぶり、いえお志摩さん。
どうやら、あのすっとぼけた親父殿が、原因っぽい感じもしますな。比丘尼さんの女の勘は。
とにかく、お露ちゃんの探していたミケも無事みつかりました、お露ちゃんに届けてあげましょう。

しかし…期待を裏切らないアイテムアイコンだこと。

お志摩さんのことは、お露ちゃんにはまたわかんないだろうから、とにかく猫だけを渡しましょうか。
ものごっつい喜びようです。笑顔になった。安心安心…

って、お露ちゃん、そないにしたらあかん、ミケの目が白黒しとるで。(汗

さって、オヤジどこに委細を報告しに行きましょうか。(指ぽき)
「神田屋さん、猫戻ってきはって、お露ちゃん大喜びですよ」


そうですねぇ、これからはちょくちょくお露ちゃんをかまってあげてください、スネちゃいますよ。
ああ、それから、お志摩さんのことなんですが…


馬脚をあらわしたな神田屋!
あ、いや…その、いけませんよ、奥さんがおられるかはそれとして、奉公人さんに、ねぇ、その、手を出したりしたら。


まあ、そういうことにしておきましょう。お志摩さんは比丘尼さんが成仏させちゃいましたからね。
今後あまりすぎるようなら、たぶんお志摩さん化けて出ますよ。


ええ、モトから話すつもりじゃないですよ。さっきも黙ってミケを返してきたんですから。


いえいえ、とんでもない、親子仲良くしてくださいね。

そして、お露ちゃんからもらったのがこのアイテムなわけです。
結構な距離を往復したり、突然タイマン戦闘にまきこまれたり、そういうてまひまの割にはこんなものかとおもうかもしれませんが、要は使いようと言うもので、LVが低いうちに手に入れられれば、十分な装備かもしれませんし、比丘尼さんなら魅力の足しぐらいにはなるでしょう。
ついでに、名声が15あがりました。

しかし、なんとなく後味の悪い、数百年後の現代を見るようなクエストでした。
お給料の都合とかあるので、比丘尼さんは一度甲府に帰りますが、次は絶対面白いクエストやりますんで、まあそう落ち込まずに。



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