その弐拾
<戸隠キャンプだホイホイホイ♪>

先日、とある陰陽師さんのお誘いで、信濃あたりを回ってきました。
たしか、この方白虎戦でもごいっしょしたな。
何でも信濃には、時間ポップするボスがいて、そこから取れるアイテムはとてもいいものなんだそうで…
普段は、トレジャーハンター(いいアイテムをドロップする敵を狩り続けてドロップしたものを売って生計を立てている人たち)達がポップ待ちをしていたり、他の徒党がポップを張り込みしていたり、なかなかそいつに出会えることはないようです。私も、何度かお誘いを受けましたが、そのたびにいなかったり戦闘中だったりで不発でしたからね。
さいわいその時は平日の昼下がり、ヒマなトレジャーハンターより暇な面子が集まって、目指すは信濃の北のほう。

そのボスの名前を紅葉(くれは)とゆいます。
信濃の地図の北のほう、

木木
木木

こんな風になっているあたりにいます。
紅葉? 長野県北部… もしやそこは戸隠明神!
となると、昔の記憶がうずきます。

みーどりっのやーまーとがーくしー あーさぎりはーれーてー♪
(略)
武田の旗のもとー おなーじドロップにー
友情のキャンプー くーれーはーキャンプー♪

なあ、ゲームの中の信濃は雪ばっかですけどね。
とりあえず、現地には紅葉さんの姿はまだなく、私達はここでキャンプをする(出現待ちをする)ことに。
誘ってくれた陰陽師さんの曰く、
「いやあ、今日はだいぶ紅葉挑戦してるけど、何のドロップも出ない」
紅葉さんと戦うには、レベル条件が必要です。(45以上だったかな)
松本の町の中に、山伏風の人がいて、会うと紅葉の話をしてくれます。
別に、話しかけなくても紅葉さんと戦うことはできます。紅葉さん本人が、クエストの始まりであって終わりです。

(蛇足ながら、記事その拾六でカムアウトしたので、リアル旦那の武士道侍に限り、名前の処理をしないことにしました。じつはそれ以前からも、ずいぶん顔を出していたりしたのですがね、公平性を保つために、他の徒党員さんと同じようにさせていただいていたのですわ。そゆことでよろしく。)

といっている間に、紅葉さん登場。
あー、ふつうのよくいる女陰陽師じゃん。もっと特殊なの想像していた。
徒党の一人が話しかけたおわったようで、突然戦闘に突入。
しまった、せっかくSSとってるのに、私が話しかけたかった。まぁいいか。また来るっていうし。

紅葉さんとお供の構成は、↓こんなかんじ。



実は逆説的に、「戸隠の守護霊(首タイプか術ゾンビタイプかわすれた)」がいたから、
「え、紅葉って戸隠にいたん?」
「そやよ、戸隠の紅葉伝説有名やん」
「ごめん、私、戸隠って聞いてキャンプ場しかおもいうかばれへんかった」
というオフライン(その拾六参照、リアル家人の武士道侍が同道)の会話があり、それで紅葉のいる辺りが戸隠ってわかったのですけどね。

ガールスカウトをやっていた学生時代の中の人にとって、戸隠はある種メッカに近いものがありまして、はい。あそこでキャンプするのがステイタスだったんですよ。

思い出話はそれとして、紅葉おねぇ様、強い。術抵抗も物理抵抗もきつい。
それにお供が首に術ゾンビですよ、お供倒れても紅葉おねぇ様したたかですよ。

同道の武士道侍が「奪付与」で、一所懸命の防御力もっていかれています。
(文字通り「奪付与」は、自分が現在持っている▲全部を相手のものにされてしまうという、恐ろしい技です。)
ただでさえ硬い紅葉おねぇ様に一所懸命の防御力!、かなり手がつけられません。
(鍛冶屋の「鎧の極み(・改)」だったら一帯どうなっていたでしょう…こわこわ)

それでも、終わりのときはくるもの。
忍者さんの華麗な攻撃で、紅葉おねぇさま、乙。
(手下がまだ残っているようですが、まあご愛嬌と言うもの、すぐに後を追わせてあげました。)

紅葉おねぇさまは、これから一時間ほど休憩に入られます。(大体倒された瞬間から実時間1時間換算かなぁ)
さて、その間何しましょう。
「越後近いし、経由して越中で『くたべ』しない?」
くたべ? おお、話には聞くけど戦うのははじめてだ。
あれだな、女薬師ちゃんによく似合う(というか限定の)「立山いちめ笠」の人(人?)だ。

くたべさん。
自動追尾で地図の詳細は失念しましたが、どしんどしんと歩く姿は、いつか佐渡金山でみた牛鬼っぽい。
SSに偶然はいった忍者さんは、男性キャラクターでは少し背が高めでしょうか、それでも、こんなにでかい。
ついでに、屋敷システムが導入されて、くたべさんにも新しいドロップが増えたそうです。持ってる剣をなんとインテリアとして持って帰れるそうですよ。
でも甲府の我が家は、おじゃる○ではないけど雅(みやび)をコンセプトに作ってあるのよね、似合わないわ。

なんていってる間に、戦闘開始。

くたべさんの徒党構成は、↓こんなかんじ。

(背景は狐のおちり)

一番下のヨウユウってのがなんとなく謎ですが、それを除けば虎に狐。
くたべさんたち自体は、まあそんなにかりかりするほど強いわけでもなく(こちらの平均レベルが50前後ですしね。)
もう徒党の中雑談状態。お年がばれますな。(ミノでもんたやったら、「わくわく動物ラソド」の後継の「どうぶ⊃奇想天外」になりますな。私が「ミノさん」って言ったのは、ミノタウロスのミノさんです。)
今回の面子だったら、まあ、婆の一人も出てくればもっと盛り上がったと思いますよ。
因香さん、微妙に壊れてます。いつものこと? ごもっとも。

そんなわけでくたべさん、あっさりと乙。
インテリアは出ませんでしたけど、同行の陰陽師さん(お誘いした方ではなかったですが)いちめ笠をげと。いいだしっぺ陰陽師様、さっきの紅葉おねぇさまのときもそうでしたが、くたべさんでも坊主。
でも、こりない。
「実はね、この近くにまだおいしいのいるんですよ」
へぇー。この陰陽師さんいろいろ出歩いてるんだなぁ。
「カラス天狗が三体ポップしてて、あれはおなじみ『天狗の兜巾』をおとします」
ぉぉ、「天狗の兜巾」! 薬師ちゃんがもってるアレか!(天狗の兜巾はいちめ笠とちがって、僧と薬師なら性別関係なく装備できます)

トライアルダンジョンでもちょくちょくお目にかかるようになって、この天狗姿にもだいぶなれてきました。
相変わらず天狗系は、術抵抗高いなぁ。幻惑がなかなかとおんない。
(幻惑…ただしくは「幻惑の唄」。敵全体に回避率・命中率低下を与える。がつきますが、陰陽師さんが使う「低速呪霧」を、3まで上書きします。風陰陽さんは、幻惑を持ってる神職さんに出会ったら、どっちがベターか話し合うことをお勧めします)
結構攻撃痛いから、命中落とさないと被害甚大なのになぁ。
それより、天狗は兜巾しかおとさないの?
その手に持ってる羽扇はおとしてくれないの??
諸葛孔明のマネとかしたいのにぃ。(羽扇は右手に持っているので、よく見えませんね)

そんなわけで、天狗さんも乙。
途中死人も出ましたが、戦闘中なので速やかに蘇生、被害は言うほどでもありません。
「ああ、もう時間が」
言いだしっぺ陰陽さん、そろそろリアルの御用時の時間が迫っている模様。
「次紅葉をやったら解散かなぁ」
そういえば、そろそろおねぇ様は休憩も終わりのお時間。
私達は一路紅葉おねぇ様のところにとって返します。

戸隠キャンプ場(まてまてまてまて)には、すでに紅葉おねぇさまの登場を待つ別の徒党の先遣隊が。
「でも、人数そろってみたいだし、やっちゃおうやっちゃおう」
時にドロップ徒党は、非情にならねばならぬもの。
そういうわけで、登場のおねぇさまに話しかけました。
すると、おねぇ様はとうとうと、昔語りを始めたのです。
まあ、戸隠の紅葉伝説をご存知の方なら、すでにここで再録するまでもないことですが、かいつまめば、京のとある貴族の愛人だった紅葉おねぇ様は、正妻がかぶせてきた冤罪のためにこの場所に追放され…



よろしい、私(達)でよければ、その無念を鎮めて差し上げようじゃあありませんか。
そして紅葉おねぇさまはなんど乙されたか。ドロップのために。

紅葉おねぇさまのテクスチャも顔グラも、使いまわしなんてのはもうどうでもいいんです。
女心ってこわいね。
紅葉おねぇ様が五百年死ぬに死ねなかったのも女心、紅葉おねぇ様にうつった愛情を、自分のモトにもどすために、自らを傷つけた本妻さんの執念も女心。
ええい、幸せなお貴族様め。
つっか、紅葉おねぇさまが人間として生きていた時代は、それが当たり前だったわけで。
三晩つづけて男が家に泊まっていっただけで、ごく略式ながら夫婦関係が成立した時代、さらに言えば、夫が妻の家に通うタイプのこの結婚システム?の中で、三晩つづけて夫になった人が自分の家に泊まりに来なかったら、よそに別の奥さんつくったこと間違いなし、そんな不安定な仕様だったんです。

でも、今の時代はちょっと違いますからね。
今業平・今光源氏のみなさん、よそでお泊まりになんてなったら、五百年恨まれるだけではすまないかもしれませんよ。

おまけ1
紅葉おねぇ様と戦闘に入った瞬間、後ろに回りこんでいた陰陽師のお二人が同時に装備の錫杖をふりあげたところ。
同じタイミングで同じ動作をするので、まるで踊っているよう。
それにしても、陰陽師男の束帯っていいねー。左がデフォ色もしくは黒染めで冠装備、右が赤染めで舟形烏帽子装備です。陰陽師は、男女にかかわらず装備のテクスチャがかなりふるってます。
いいなぁ。

おまけ2
多くの人が希望してやまない紅葉おねぇ様からの贈り物のひとつ、「紅葉の首飾り」です。
記事自体では2回分しか書いてませんが、実は紅葉→信濃屋敷→紅葉→くたべ・カラス天狗→紅葉というメニューの徒党だったのです。その紅葉戦のいずれかでおちてきました。
言いだしっぺ陰陽師さん、これをほしがってたんだけどな。
大地の大鎧のときといい、特にそれを欲してやまない状態でないときに、ふらっとおちるんですよね。
これも何かの法則ですか?
ドロップの首飾りは、けっこう性能以上のPC間では取引されているようです。
首飾りにはふつう、入魂ができないので、防御力以外の付加効果がある首飾りは貴重品みたいです。
首飾りと帯には、相変わらず入魂ができません。
できればいいなぁと、首飾りのほうが作れる巫女の私としては思うのですが。



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