その拾七
<中の国の人の中の人>

申し訳ありませんが、今回は文字だけです。

上は、最近比丘尼ちゃんで行動中にあった会話です。
色がほとんど青いから、一対一の対話です。
始まりは、比丘尼ちゃんが甲府で材料採集の準備をしていたときに、突然徒党に誘われてしまったことから始まります。
普通、徒党に誘われる場合は、

「○○(キャラクター)に誘われました、受け入れますか?」

みたいなダイアログがでて、「はい」「いいえ」の選択ができるものなのですが、
習性と言うのは恐ろしいもので、何かダイアログが出ちゃうと「はい」してしまうものなんですね。
でも、このときは徒党に誘ってくれる知人の人が特に上がっているでもなく(平日の昼ですから)誰だろう、と、徒党の名前を見たら、なんか、変な名前。読めない漢字とにカタカナでできた、不思議なお名前。
「ああ、これがあの中華ってひとか」
と、やっと納得がいきました。(遅い)


材料採集(気合が必要)に出かけるところで、突然徒党に入れられてしかも強行(移動速度上昇、ただし気合減少)では、採集になりませんから、比丘尼さんはすぐ脱党をしました。
周囲を見回すと、当該の人がまだ徒党を探しているような感じで、挨拶をしていました(一行目)
で、私は「ごめんなさい、中国語できません」と言い、悪気はないことを表すために所作で手を振りました(2、3行目)
当該の人は、併音(ピンイン:中国語の発音をアルファベットで表すもの。日本語の場合、ローマ字でしゃべる感覚に近い)で何か言い続けようとしたらしいのですが、(4行目)、私の中国語は何とか通じたようで「徒党いいですか?」と英語で話しかけてきました(5、6行目)。
私が「ごめんなさい、(今は組めない)」の途中までを送信したら(7行目)。「わかった、ありがとう」と返事が返ってきました。
「対不起、我不会漢語」…この事件のあった二三日前、NHKの中国語会話でやっていたフレーズでした。まさかここで使うとは。


中華と呼ばれる、中国系のプレイヤーが、なぜか(まだ)日本にしか開放されていないはずの信onの世界にはたくさんいて、その人たちは黙々と採取をして、黙々と何かをつくり、黙々と換金しています。
どうやら、そういうタイプの人は、「RMT(リアルマネートレーディング)」ということを生業としているらしいのです。(推測ですからね、あなたの周りにいる善良な中華の人をうたがってかからないように。)
RMTってなんじゃ、と。簡単に言うと、「信onのお金を現実のお金で売り買いします」と。何千貫いくらでそういうブラックマーケットがある、と。日本円にしたら、たいした金額じゃあありませんが、ソレが中国のお金だと結構な額になる。だから、中華の人は黙々と貫をつくる作業をして、供給してるんじゃないかと。
供給があるからには需要があるわけで、時間の関係で長くつなげなくて、資金がどうしても不足がちになってしまう人とか、より上質なアイテムを、レアなアイテムを、と、そういう人が顧客になってるんじゃないでしょうかと。
もちろん、RMT行為はKOEIから規約として硬く禁じられています。違反が発覚したら、相当厳しいペナルティが化せられることは想像にかたくありませ
RMTの供給源になっているということで、集団で行動している中華のひとはあまり日本のプレイヤーには好かれていません。


でも、それでいいのかな、と。中かなプレイヤーさんの存在は別にこの最近のことではなく、話は私が因香さんがPCベータをプレイしていた時代(2003年秋)にさかのぼるのですが、PC版ベータは課金なしで鯖もオープンだったため、おおくの中華プレイヤーが参加していました。中華プレイヤーには数種類いて、
・英語でプレイする人
・英語とマクロ(あらかじめ用意された定型文)で会話する人
・日本語で会話できるひと
とありました。純日本風のゲームの中で、徒党会話が英語交じりだったりするのは、結構楽しかったり、日本語がわかる人の中には、いわゆるネイティブで我々よりも、堪能に操る方もいて、何かの取引で私が「謝謝」といったら、「お〜^^」と日本語でおどかれたという本末転倒なこともあったぐらいです。


そして、課金が始まって久しい現在に至っても、ちゃんと課金をしてプレイしている(ハズ)の中華プレイヤーさんは、少なからず存在しているということです。錬金術に手を染めるでなく、あくまでいちプレイヤーとしてですよ。私の経験上でも、数人ご一緒したことがあります。英語(もちろんブロークンで達者なものではありませんが)で意思を疎通することも可能でしたし、中にはマクロとマーク(党員募集や勧誘募集など、特定のステータス、あるいは所属勢力、表情のついた顔をマークで表示することができます)で会話していた人だっているくらいです。
もちろん、そういう中華なプレイヤーさんと、日常的に行動をともにできている日本人プレイヤーさんがいるのも事実です。

でも、勘違いしないでください。
比丘尼さんが弁護しているのは、RMTにつながる錬金行為を主の活動としていない、1プレイヤーとして我々と対等に渡り合う(合おうと努力している)中華プレイヤーです。
「錬金術師」たちに興味はありません。ああゆうひとたちは山奥で桂皮ほってりゃいいんです。
店売り1貫の桂皮を900文で売られても誰が買うと。

でも、RMT問題が表面化(ログイン時の説明とか)この方、中華っぽい人をみると及び腰になるのは仕方のないことだと思います。
名前が中華っぽい日本人プレイヤーが、中華の人から話しかけられたり、あるいは中華と思い込んできた日本人プレイヤーからハラスメントを受けたという例もあります。その人、甲斐をあきらめて勢力替えしましたがね…
でも、錬金術集団が採取をしている中に、わざとモンスターをつっこませて、壊滅させる日本人もどうかとおもいます。(信onでは、限られた場所でしかプレイヤー同士の闘いはできませんが、それ以外の場所で、スキルをつかってモンスターを操り、他人を引っ掛けて成仏させることができます。これをMPKといい、他のネットゲームでもアンフェアな行為として喜ばれていません)
よそのネトゲで中華プレイヤーに同様の行為をされた、それを日本人主導の信で報復した。
「江戸の敵を長崎で討つ」のは、怨嗟のスパイラルを作り上げているだけに過ぎません。
ご自覚がある方、周りに経験者をお持ちのかた、やめましょう。

そんなことを考えた、比丘尼ちゃんの昼下がりなのでした。

「中華とはこの先も仲良くすることはないよ」って言い切ってしまうなら、ここでお話は終わりなわけですが、仲良くしないにしても、穏便に付き合うにしても、それなりの意思の疎通(たとえソレが「イヤだよ」という意思であっても)を試みるって、必要なことじゃありませんか?
そんなわけで、少しずつですが、簡単な意思の表示をできるような、極簡単な発言を、中国語(北京語)にする作業を始めました。PCが扱えるレベルなら、北京語を知らないことはないと思いますし…
中華プレイヤーの中では、中国語しか理解できないうえに、キーボードの関係で漢字が表示できない人がいます。その人は、発音をローマ字のように書いてくるので、発音(アルファベット表示)にも対応できるよう、していくつもりです。



トップへ
トップへ
戻る
戻る



 (C)2003-2007 KOEI Co., Ltd. All rights reserved.