その拾弐
<トラ・トラ・トラ!>

三輪山の巳ぃさんに、「僕の仲間と遊ぶには、神に匹敵する力がなくちゃね」といわれ、「そんなものか」と帰ってきた時には、まさか自分が神殺しの階段を上り始めるようになるとは、思ってもいませんでした。
 ところが、機会は存外にあっけなく私のところにやってきたのです。

その日、比叡山クエストでもらってきた珠を使って、その奥を堪能して帰ってきた甲府の町の中で、
「よかったら、忍者砦で白虎狩りませんか?」
と人づてにお誘いがありました。
↑そのとき誘ってくださった忍者さんは、ご夫婦でプレイされてるだんな様のほう。奥様はキュートな薬師さん。

白虎?
白虎って、四神のあれ?
三輪山の前提になる「神の道標」クエだ!

でも、強いんでしょ、白虎…と迷う私に、
「忍者砦は雁2番がでるよ」
というとどめの一撃がさされ、(あ、この忍者さんにじゃないですよ)
「いきます。」

…お手軽な巫女です。(まだそのころは雅楽特化目録獲得条件の目録断片を集めていたので。もう揃いました。)

伊賀の忍者砦は、名前のとおり、伊賀の国のやや大和の国に近いところにあるちょっとレベルが高い人向けダンジョンです。
伊賀は、紆余曲折あって、現在武田の敵国になってしまっていますが、やはり面白いダンジョンなので、文字通り強行突破をしてでもいってしまうものなのです。
途中の美濃で鍛冶屋さんを仲間にして、やってきました忍者砦。

忍者砦の中は、その複雑さといったらワールド随一かもしれません。
表構造と裏構造があり、階段を降り上り、穴に落ち…ということを繰り返している間に、すっかり方向感覚を失うという恐ろしい場所です。
しかも、白虎はその最深部にいるということ。
白虎以外のNPCに引っかかりすぎていると、白虎にたどり着く間にステータスを一時的に上げる薬や、術に必要なアイテムを無駄遣いすることになってしまうので、かぎりなく戦闘回避していくことにしました。
基本的に、戦闘をよけるのは、雅楽の「神隠しの唄」で徒党全員を隠し、聞いている間に襲われにくい場所に移動して、きれたらまたかけて…という繰り返しです。
それも、ある一定以上のレベルの敵になると、透明状態を見破って攻撃してくるので、忍者さんが「誘導」して、敵をあさっての方向にあるかせたりしてじりじりすすみます。
あるところでは、「だるまさんがころんだ」のように、敵が背中を見せている間に進み、振り返ったら止まり…なんてこともやりました。
それでも事故はおきるのです。
白虎の出るところまで、ちよこちょこ死にました。
んー、ガリガリ。

そこにいたのが、↑この人です。

が。

この人、私たちを見て急に踊り始めました。

…とまあ、いいたいことは全部翁が説明してくれたので、私たちはここで、ペットの白虎(ペットにしたこのおじじもたいしたもんだわな)の出現を待機することにしました。
しかし、この白虎、三時間に一度しか出現しないという、そんな意味でもレアな敵。

この時間、午後ではなくて午前です。
忍者砦に入ったときに
「今倒されたみたいで三時間まちー」
と言っていたのに、ここに来たときは出現まであと40分といったところ。
いったいどれだけくどくどと回避できない戦闘していたのでしょう。

でも、40分あれば、怪我の体も癒えるし、リアルでお風呂に入れる。
そんなわけで、しばしの休息…
お風呂さめてました。(ぶるぶる)

そうして、雑談などしながらいたら、白虎さんがおでましです。
猫科動物の後頭部ラブ。

しかし、後頭部ラブでも神の階段を上るため。
戦闘開始!



と思いきや、トンでもない間違いが私を襲っていたのです。

技能がおっさんです。
(おっさん…清原家の独自言語。あらゆる事象において、「おいおい、おっさん!」と裏手で突っ込みいれたくなるような状態を指す)
平たく言うとこの場合、、戦闘に使う技能と移動や伐採に使う技能とを普段から別々にセットで登録しておいたものの、呼び出しをまちがえていたわけですよ。
当然といえば当然ですが、戦闘に入ったら今更呼び出しのやり直しなんてできません。

ログで私が挙動不審になってしまったのを察してか、ほかのメンバーが実装を確認してきました。
隠してもいいことないですから教えると、セオリーを変えてくれたようです。
ちなみに、この状態の私ができることといえば、気合の韻でみんなの気合(MP)回復速度を上げ、風の唄(全体攻撃・風属性)で攻撃し、あとは別に持っている手裏剣を投げることぐらいしかできません…やっちまったよママン。

陰陽師さんが焦熱の詠唱をはじめる!
私風の唄。

鍛冶屋さんが敵の攻撃を一手に背負う!
私後ろから手裏剣投げる。

忍者さんがかっこよく決める!
私ぼーっと見てる。

ほとんどなんもしないままおわりました。
「んー、白虎あんまり強くないからだいじょうぶだよー」
といわれたようなそんな気もしますが、やっぱりベストの状態であることを確認してから戦いたかったですね。

翁も満足してくれたようで、記念品をくれました。
「あ、その記念品ね、ここで破棄しないとまた入り口まで戦闘しながら帰んないとだめよー」
え?
ちなみに、時刻は午前四時半ごろ。
「あー 『おはよう日本』やってるー」(注・N□Kの朝のニュース)
なんていいながら、記念品を破棄して、ちょこちょこと細工をすると、忍者砦入り口にぶんっ、と飛ばされました。

おぃちゃーん、「白虎咆哮」もらえるまで何回も来るからねーねーねー

神の道標クエストに直接かかわるアイテムは私のところにはきませんでしたが、こんなアイテムがきました。
実装をおっさんしたおみそが、もらっていいものかとも思いましたけど…だれかに渡そうとしても取引不可ですよ。
技能はおっさんにしないようにという戒めをかみ締めようと思いました。はい。

おまけ
白虎討伐の記念品です。
男性はナニをもらえたんだっけかな…忘れた。

破棄しないと出られないというのは、破棄をしないと普通にダンジョンを戦って出るということになるので、非常に時間もかかります。
そういうわけなので、破棄するとなると、このイベントをクリアしたこと自体がリセットされるわけです。
で、白虎の翁にもう一度話しかけると、イベントが最初から始まり、一度依頼を受けたあとにもう一度話しかけて依頼を破棄するのです。
そうすると、翁の怒りパワーがわれわれを砦の外にはじき出してくれるというわけ。
だから、このアイテムは、帰りもたたかっていくぞーという人は、持ってても全然かまわないものなのです。



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