その参
<そうだ、美濃へ征こう>

ゲーム開始して四ヶ月、武田もいよいよ合戦となりました。
相手は美濃国、信長のお舅である斉藤道三の治める国です。
烈風武田は新規設置以来のこの四ヶ月というもの、国境を接する国(勢力)とは、比較的良好な国関係を結んでいました。
現在(2004年6月)も、北の上杉家、東の北条家、南の今川家とはその関係が続いていますし、合戦に入るまでは、斉藤家とも特に国関係が悪化することなくきました。
ただ、そのままでは、ゲームのシステムとして成り立たない部分が出てきたわけです。
どんな耳目があるかわからないので私はここでは何も書きませんが、斉藤家との合戦は、武田家としてはやむをえない仕儀であったということは、言っておきたいと思います。

以前、他のネットゲームをやっていたころ、そのゲームも国とり要素があるところから、近隣国と戦争できるシステムがありましたが、私はそのゲームの中で戦争があることにできれば反対という姿勢でした。
戦争することによるメリットがほとんどない上に、戦争に至るまでのシステム操作までがプレイヤーにゆだねられているので、一部プレイヤーに負担がかかり、しかもその光景を目の当たりにする立場にいてしまったゆえに、安易に戦争に踏み切るのには、どうも賛同しかねる部分があったわけです。
でも、「信長の野望」の場合、最初からこのゲームには合戦もPKと呼ばれるプレイヤー同士の刃傷沙汰も肯定されて存在しています。
また、合戦をすることでのメリットというのも、私なりに理解したつもりです。だから、今回私は斉藤家と合戦することについて、特に意見をさしはさむことなくきたわけです。
一介の巫女という身分は、何という身軽なものでしょう(しみじみ)

現金なもので、合戦を受け入れるという姿勢になると、人間大胆になるものです。
合戦の数日前、私は敵対状態にあり、入国すると無名の兵士に襲撃されて甲府の墓場に飛ばされる(成仏といいますが、お金などを失うだけでデメリットはさほどありません)可能性がある美濃の国に入り、その無名の兵士を逆に襲撃するという行動までとってしまいました。
無名の兵士を襲撃して、それが成功すると、国力や友好関係に微妙に作用します。もちろん、それだけ、自分に帰ってくるリスクもあるわけですが。
ほとぼりが冷めるまで、私は美濃の国に入ると斉藤家所属のプレイヤーさんに襲撃されても文句の言えない「お尋ね者」です。
斉藤家の方、私を見つけても石投げないでね(逃げ腰)


合戦場は美濃と信濃(武田家は甲斐と信濃が領土です)の間にある「木曽川合戦場」です。
(実際の地図とは当然地形などは違います)
仕様として、合戦場では地図を見ることができないので、よく迷子になります。何度か援軍で他家の合戦場をのぞいたことがありましたが、漏れなく迷子になって襲撃されてしまいました。
でも今回ばかりは、迷子が怖くて合戦場に行かない、というわけには行きません。
このゲームの合戦には、攻撃側と防御側とあり、他家と同盟にある場合、同盟勢力も参加することができるのですが、同盟勢力の参加は防御側に回ったときだけ、今回の例で言うと、けんかを売ってしまった武田家には他家の援軍がないわけです、勢い、自分達だけで何とかしないといけません。
戦果は一日ごとにまとめられます。これは二日目の戦いが開始されて14時間半たったところです。
初日は上の武田家マークが全部斉藤家マークになるというさんさんたる結果でした。

合戦場でも徒党を組むことができます。というか、巫女は一人ではとても合戦場をうろつくことはできません。
そして、プレイヤーが組んだ徒党同士が戦い、その勝敗の蓄積が戦況を左右します。
一つ一つの敵プレイヤー徒党との戦闘(PC徒党)で、相手勢力を倒した証明になるのが「まげ」です。
実際の合戦では、武将の首を取ってそれを提出することにより恩賞が与えられたわけですが、首を切るというシステムがないゲームの戦国時代は、負けたプレイヤーは首のかわりに「まげ」を差し出すのです。
私は、獲得したまげより相手に差し出したまげの方がおおい自称「まげ屋」(トホホ)です。
ちなみにこのまげ、合戦が終わったあと、しかるべく提出するとお金などをもらうことができるのです。合戦には、このまげを専門に集めている徒党がいっぱいるのですよ、うっかりふらついていたらまげ刈り取られます、いや、ホント。

一人で歩くにはあまりにも危険すぎる。かといって徒党を組んでも打たれ弱い巫女の私がそれでもなぜ合戦に行くのか。
合戦においての神職はその戦闘・非戦闘のシーンにおいて、そのサポート能力を必要とされるからです。
透明になれる技能を個人でもてる職業もありますが、徒党の全員を消すことは神職にしかできないし、たとえば攻撃力や防御力で、誰か一人のをあげることは他の職業でもできますが、一度に徒党全員のものをあげるのも神職でしかできません。
徒党の能力の底上げをして、そして神職の技で仲間にストレスを与えない戦闘にする、それが神職の使命なんじゃないかなーと思うわけですね。

武将としての上司、義信君からの有難いお言葉。
所属プレイヤー全員に同じことを言っているとはわかっていながらも、悪い気分はしませんね。

前線の様子。
これ以上は怖くて近寄れませんでした。
一応、透明になってはいるのですが、蛇の道は蛇が知る、神職の技は神職が知る。
いつ見破られるかわかったものではありませんでした。はい。



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