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グループ:ヨナ精霊国
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タイトル:国土
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モノ大陸の西南部に当たる。北東にはアチ砂漠の南西端があり、隔てるように「炎の山」と呼ばれる活火山がある。太古は遠浅の海だったものが、地殻運動によりせり上がったもので、国土はおしなべて大きな起伏はない。ただ「炎の山」だけが突出して険しい。
平野の植性はおもに4つに分けられる。火山の影響で荒原となっている北東の国境沿い、北部のリアス式海岸は地下に鍾乳洞を持ち、中央部の広い部分を森林が占め、その真ん中に、国土の1/10を占める大きな湖がある。南西の海岸沿いの一帯は草原地帯になっている。
それぞれの地形がトーテムにより棲み分けられており、「炎の山」周辺が火のトーテム(火精)、地下鍾乳洞は土のトーテム(地精)、草原地帯が風のトーテム(風精)、湖周辺が水のトーテム(水精)であるといわれている。
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タイトル:都市
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この国には厳密には都市はない。ただ、集落群の中で人口が多く、そこを中心とした経済流通が行われ、同様の諸集落の間で相互に何らかの交流があるということで都市というものを規定するならば、この国には4つの中心となる都市がある。しかし、首都というものは存在しない。それはこの国の政治形態と無関係に説明できるものではない。
・エリュティア
・キューノス
・メラネー
・レウコス
これがこの国の代表的な都市であるが、都市というよりは多くの集落をまとめるもので、一つ一つが強い独立性を持っている。
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タイトル:種族
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この国土に住むものは、厳密には人間とはいえない。ここの住民は、おしなべて、自然を構成するある一つの要素をトーテムとして抱えている。彼等はむしろ、わが身を精霊と呼ばれるのを好む。
ここの住民はすべて精霊遣いである。しかし、自分のトーテムと定められた(出生時期によって固定されているので個人の恣意で収支替えすることはできない)4大精霊のうちの一種類のみに関してである。例えば、自分が火の精霊をトーテムとしているとするならば行使できるのは火とそれに類する精霊のみである。
ということは、この国には、人間、すなわち肉体を持った精霊と、自然と一体化したより高位の存在である精霊とが住人として存在することになる。

種族として、この国の「精霊」たちは一つである。ただ、トーテムにする元素の違いで多少外見に共通する点が出る。
風のトーテムは、黒髪と緑の目をもっていることが多く、火のトーテムはストロベリーブロンド、ブラッドストーン(緑色の虹彩の中に赤の斑点をもつ)の瞳、水のトーテムはブロンドから茶色の髪に青もしくは紫の瞳。地のトーテムはアルビノか、もしくは銀髪をもつ。

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タイトル:言語・習慣
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現在、この国は通商しているナテレアサ王国との関係で、母語のほかにもオーゴン語が使用されている。
この国固有の言語は文字から始まった。文字というにははるかに芸術的なその文字は、書くだけで「精霊」を行使する形に残る呪文となるために、おもに肉体からはなれた高位の精霊との会話に用いられてきた。人間は、この言語を読み話すことは教えられてきたが、書くことは、「精霊」に近い、言わば聖職者に限って伝えられてきたといえる。現在の文字は、オーゴン語の音文字で音素をそのままうつしこることで記される。が、その文字も、母語の文字の感覚で達筆に書くものが多いので、大商人のもとや外国で書記として生活しているものが多い。
文化的には、これを地球ではいつのどこと特定するのは非常に難しい。強いてあげるなら、精霊の存在するという点や、これからのべる集落運営の特質からしてアフリカや新大陸の土着民の文化に似ているところがあるかもしれない。さもなくば中国の多様な少数民族とでもいうべきか。
この国の住人は素朴である。小人数の集落で成人直前までを過ごすせいか、新しいものに対する警戒心は強いが、一度慣れ、人間の場合では友人として認めた場合には家族同様に暖かく迎え、家族同様の義務感さえ持ってくれる。また、自分に定められたトーテムのもつ性格を持ったものが多い。すなわち、火に属するものは激しく、地に属するものは動じにくく、風に属するものは好奇心と行動力に優れ、水に属するものは感情が豊かである。
また、この国の一年は、4ヵ月を大きな単位として動く。それは、トーテムの第2位の精霊が各3柱存在し、その数が12ヵ月の数に等しくなっているからであり、大きな単位は彼等が元素の順に一回りすることを表わしている。すなわち
1火・2地・3風・4水…
の順番が3回めぐるのである。
この暦の動き方は、住民の生活とは無関係に語ることはできない。住民は、シャーマンたちによる強烈なバースコントロールによって管理されている。精霊のトーテムによってつながっている集落では、トーテム以外の精霊の月に子供が生まれることを極端に忌む。いきおいそれを避けるために誕生時期から逆算した計画をたて、呪文や薬品を利用してまでの管理をする必要が生じるのである。
それでも不可抗力としてごくたまに忌むべき子供が生まれる場合があるが、そのばあいは、改めて精霊に魂を「召し上げて」もらうように計らうか、該当するほかのトーテムの集落に捨ててくるかのいずれかをすることになる。しかし、里親が出現したとしても、そうしたチェンジリングは冷遇されるようである。
このチェンジリングは、広義では、片親が外国人である場合も含め、ことなるトーテムの親の間に生まれたもの、外見的にトーテムのもつ特性が薄い子にも当てはまる。狭義のチェンジリングは100から150人に一人、広義のチェンジリングは75から100人に一人、大部分が異国で生まれている。

考え方として特徴的なのは、「最低でも自分一人の生活を賄えれば一人前」という点があって、成人直前、15、6歳前後の少年少女は一度親元を離れ、自分一人で生計をたてなければならない。大抵は国外に出稼ぎにゆくが、国内にとどまって、暮らす例もある。いずれにしても、「一人前」になったと思う時期があれば国に戻り、同じトーテムのものと繁殖せよとの道が示されている。時々現われるチェンジリングの末路を知っているだけに、旅立つものはそれに従うことが多い。従わなかった場合、それは外国に骨をうずめるということになる。
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タイトル:宗教
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いわば祖先崇拝か。なんとなれば、ここの住民は死後は精霊になると信じているのだから
たいていは自分に定められたトーテムの最高位の精霊を守護として求める場合が多い。また、トーテムそのものが具現化したもの、火や水などを使用前に感謝するということは日常である。
この国の聖職者はシャーマンであり、能力が優れる場合には、トーテム最高位の精霊を友・あるいは恋人として行使できるという。
トーテム最高位の精霊(すべて、若い男の姿で現われるという)
・火-グラディウス
・地-バリュス
・風-アイオロス
・水-プラキドゥス
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タイトル:政治
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体系として整っているわけではなく、あくまでも政治は元素ごとのものである。同じトーテムを持つものは、すべて一族であり、どんなに似お互いの距離を隔てていても共同体である(しかし実際、複数のトーテムが一つの集落群に混在するということはまずない)。
そして、集落は母系族長制をとる。
一つの集落には200〜300世帯がすむ。それらを取りまとめスムーズに集落が運営されていくのを管理するのは、すべて老年の寡婦である。老年であっても配偶者がいる間はその資格を持たない。
彼女らのもっとも大きな仕事は、シャーマンとともに、集落内の強力なバースコントロールを管理することである
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