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三国志って何ですか

私のする説明はとてもいい加減だという前提でごく軽く説明します。
■平たく言うと、「歴史書」と「小説」があります。
 もう少し言えば、紀元2世紀末〜3世紀に、中国大陸が「漢(かん)」という一国から「 (ぎ)」・「呉(ご)」・「蜀(しょく)」の三国に分かれて対立していた時代を記録した、「魏志」「呉 志」「蜀志」を総合して「三国志」といいます。歴史書としての「三国志」を「正史三国志」、略し て「正史」と呼ぶこともあります(この説明はかなりはしょっていていい加減です。)
 時代が下って、この「正史三国志」をベースにして、小説がかかれました。これを「三国志 演義」、略して「演義」ともいいます。
 「正史」と「演義」は、まったく同じ時代を扱っていながら、視点、書かれ方に大きな違いが あります。(下参照)
 歴史として「正史」をメインに考えるか、エンターテイメントとして「演義」を好むか、それは 好きなように。


□「正史」と「演義」の違い…
「正史」
   ・正式な歴史書(魏のあとに興った「晋(しん)」の役人が作りました)
   ・魏が正統のスタンス(何分晋は魏を引き継いだのですから)
   ・紀伝体(一人の経歴を追う書き方)
「演義」
   ・歴史小説(14世紀に成立しました。作者は「羅漢中(ら・かんちゅう)」と言う人です)
   ・蜀が正統のスタンス(三国文烈前の正統な王朝・漢の子孫が蜀を立ち上げたので)
   ・章回小説(ドラマのような形式)