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■登場人物(追想録かねる)■

巨摩郡(こま・ぐん)通称グンorノッポ
 主人公。しげの先生のたまわく「こんなやつ絶対いない主人公」。
会社を経営する父親の都合で6歳〜15歳までアメリカはロサンゼルスで暮らす。その影響か、漢字が苦手。その代わり、英語はネイティブなみにつかいこなす らしい。単行本2巻61ページに記載されている身体スペックは、3/9生まれの187/75。特に表記はないが、満17歳でこのスペックだから、おそらく 190ぐらいまで最終的には育っているかもしれない。
 愛車はCB750→NSR400。理詰めより感性で乗るタイプ。何で速いのか自分でもわからないし、危ないから考えて走れと言われると、最初は考えるが、そのうちこんぐらがってきて考えるのをやめてしまう。テクニックは鍛えるより盗むか自作するタイプ。
 こういう場合の定石として、自分が打ち込むこと(この場合ではバイク)がある場合、他方面では他者との感覚のズレや無関心があったりするわけだが、この人物の場合、女性に関しては、定石をはずさない鈍感ぶりである。鈍感ぶりは「スキマ」参照のこと。
 それ以外の場所では、むしろ感覚は鋭敏であるといえる。
 要望として特筆できる項目としては、ツンツン頭。高校時代はそれこそ「ひらめいた電球」みたいな頭をしていたのだが、巻が進むごとにその制御をたしなむ ようになったのか、最終的にはクセを利用したワイルドヘアになる。とゆか、しげの先生の描き方の違いがそのまま出てきたような。
 余談ながら、山梨県にこんな感じの地名があるようですが、そこには突っ込まない方向で。
 OVAのCVは田中秀幸(敬称略)。氏がこの声をあててくれたのは、清原にとってサイコーにうれしい出来事ではありましたが、マッチしていたかどうかはまた別の話。

伊藤歩惟(いとう・あい)
 原典のヒロイン。原典内時間4年(単行本にして38巻)の間に、きゃぴきゃぱきゃらんの女子高生がいい感じの美女になります。本当に、どこをどういじれば4年の間にあそこまで性格の変換が出来るのかと思うぐらい。
 バイクに関しては原付のペーパードライバー、一度扉ネタでリードSSに搭乗した経験はあり。身体スペックは2/13生まれ、156/45。単行本17巻で、158/45+αとの申告あり。
 サラリーマンの父、専業主婦の母、少し年が離れた弟というよくある家族構成。
 そのわりには、主人公を「あなた(略)はぁ、ひょっとしてぇ…ボーソゾクではないでしょーかっ!」と大胆に逆ナンパする武勇伝の持ち主。そして最大の武器は涙(笑)。
初期の頃は頻繁に、あこがれの芸能人としてヨッチなる名前が登場するが、そのヨッチが主人公とどの辺まで共通しているかは、彼女のみが知る。チャンポンになったモデルの片方は、F3ドライバーになったりしているが、おそらく偶然の域を出ないであろう。
 最初はただ、主人公の周りをころころくっついてくるだけだったのが、本格的にレースに出始めるにいたって、時々サインボード係などすることもある(3部 では正式スタッフとしてちゃんとやってたぽいが)。巻がすすんで「スキマ」でのかかわりが深くなるにつれて、サインを出すときにはライダーとスタッフ以上 の視線での会話がされてゆくのは、定石というものか。
 この原典がOVAになり、イメージソングなどを歌ったのは当時アイドルの荻野目洋子。荻野目洋子といえば、これ以前にもあだち充原作のアニメ「みゆき」で声優に挑戦した過去があり、この原典でも、このキャラクターの声を担当する。したけど…
 どうでもいいけど、名前が一発変換できません。ので、このページを起こすためにユーザー辞書に登録しました。

一ノ瀬みゆき(いちのせ・みゆき)通称みぃ
 原典の助演女優賞。↑の伊藤さんが「かわいい」担当なら、こっちは「きれい」担当。
大規模な企業グループを運営し、レースに関係するハード面の絶大なるスポンサーをする父を持つ筋金入りのお嬢様。しかし、こういう場合の定石にもれず、本 人も自らサーキットに出向いて乗り回しちゃう人。この年の鈴鹿4耐ファイナリストの中でも紅一点だったということから、その実力も推し量れるというものだ ろう。本人も、世界最速になるのが夢だった。愛車はVF250、愛犬の名前はスペンサー。身体スペックは11/5生まれ、162/48。さすがテニス部。
 OVAのCVは、戸田恵子(敬称略)。バイキンマンもいるよ。

沖田比呂(おきた・ひろ)通称ヒロ
 主人公のよき悪友。主人公のように感性で走るでもなく、かといって理詰めで走るということもなく、よく言えばスタイルとして乗る、悪く言えばかっこいいから乗る。愛車はたしかカワサキZ400GP。身体スペックは5/5うまれ、173/60。
 かっこいいから乗るというと、ナンパの道具として乗っているように聞こえなくもないが、ヒロは主人公グループの中の純情担当なので、彼のベクトルはつねに一方向なのである。
 周りのアベレージが高いせいか、かっこいいから乗ってたはずの彼も鈴鹿4耐ではファイナリストになり無事完走。
 実家は八百屋。しかし、(高校卒業後の話になるが)本人は、店を継げるようなころになったら、バイクショップにするんだといっている。親との確執は避けられないところであろう。
 OVAのCVは二又一成(敬称略)。あの少し頼りない声がちょうどいい感じだった。

聖秀吉(ひじり・ひでよし)通称ヒデヨシ
 原産地裏六甲。早くに両親をなくし、妹と二人で世を渡る苦学生。
 愛車はスズキのGSX750「KATANA」。ボディもパーツも丁寧に管理し、壊さないように丁寧に、でも理詰めで速さを追求する。バイクの乗り方でい えば、主人公の対極の位置する。その対極の二人がタッグを組んで鈴鹿4耐で優勝しちゃうから面白いのである。対極といえば、主人公との身長差が20センチ 以上あるはず、そんな体形もまったく違う二人が同じマシンを共有できちゃうのだから、マンガというのは便利である。身体スペックは…今度資料見ておきま す。4月生まれの160センチ台だったと記憶してます。
 原産地は裏六甲だから、おそらく本当の出身は兵庫のあたりなのかもしれないが、一部情報によると、彼の操る関西弁は河内弁に近いらしい。
ゆっとくが「ノブナガさん」ではない。
OAVのCVは中尾隆盛(敬称略)。アンパンマンもいるよ。

聖知世(ひじり・ともよ)
 ヒデヨシの妹。名歌「浪速恋しぐれ」の兄妹版を地で行く苦労女房タイ プ。原典の中での影はうすいが、ヒデヨシがいつもいつも峠を安心して攻められるのは彼女が後のことをいろいろ心配してくれるからこそである。バイプレイ ヤーであるため身体スペックはなし。ただし、原作での描かれ方より、身長に関しては兄とあまり替わらないと予想される。
 泣きぼくろがかわいい、縁の下の清楚な力持ち。
OVAでのCVは平松晶子(敬称略)。清原は寡聞にしてこの声優を知らない…


<メインキャラクター以外の登場人物たち(敬称略)>
・市川さん(登場時期:1部〜二部  CV:堀勝之祐)
みゆきさんのお父さんが運営しているらしき「イチノセレーシングクラブ(IRC)」のチーフメカニック。現役の教師で、「妻が二人に子供が一人にネコだっています」という複雑な家族を持つ(だめだよみゆきさんマジメなヒトをからかったりしたら)
スズカ4耐レースに主人公達が参加するに当たっても、チーフメカ兼監督を担当。さすが根が先生なだけがあって「学生の本分は勉学にあります」と、レースより中間テストを優先させる鬼?監督でありました。チャックあいてたけど。
3部では主な舞台が海外と言うこともあり、見物客として登場。

太田君(登場時期1部〜3部  CV:関俊彦)
フルネームは太田信一。IRCの一メカニックがなぜか3部ではホンダレーシングクラブ(HRC)のメカニックとなってコンチネンタルサーカスをまわっているという、もしかしたら作中一番の出世魚。初登場は2巻。そのころついていたホクロは整形して取ったとですか?

島崎さん(登場時期2部〜3部)
フルメームは島崎浩一。2部のシーズン途中(18巻:厳密 には初見17巻)から、専門的にマシンのセッティングを見てもらうためにIRCが招聘した(んだろう)レーサーあがりのメカニック。全体的に濃ゆい顔、 ぶっきらぼうな口調、無精ひげ。清原おじさま萌えのこコレクションの重要な一角…げふげっふん。メカニックの腕は本格的に確かで、3部でHRCの偉そうな ヒトにも「シマちゃん」と呼ばれたりしている。蛇足ながら、声が当たるなら若本則夫キボン、はげしくキボン。

荻野目さん(登場時期2部)

フルネームは荻野目誠。普段の職はタクシードライバー。と にかくいいマシンでレースに上位に食い込んで…という、ハングリー精神にあふれるIRCのナンバーツー。劇中のレギュレーションは国際A級という一応最高 ランクの一人なのだが、何分主人公がああなので、かなり影は薄い。その実、とある事情で主人公がスズカ最終戦の本戦直前まで動けないでいる間、彼のマシン のセッティングを代理でやってくれたという、「オトシマエ」だけはきっちりつけるオールドタイプ。嫌っちゃダメよ。

伊藤家の人々(登場時期1部〜3部)

歩惟ちゃんの家族。お父さん・お母さん・弟の歩樹(あき)。見たところは何でもないサラリーマン家庭である。ただいえることは、主人公にファンクラブはおそらく数あろうけど、一番小規模にして一番熱烈であろうことは断言しても差し支えないと思われる。
床の間に何百枚とたまったサラの色紙に、すべてサインが終わるのはいったいいつの日のことであろう。

グンのお父さん(登場6巻・21巻あたり)
主人公のお父さん。歩惟ちゃんに比べて、彼の家庭のことが 詳しく語られることはあまりない。作中で伺われるのは、母は早くになくなって、父の仕事にあわせて義務教育時代をロサンゼルスで過ごして、かなりやんちゃ だったということぐらいか。すでに私生活の拠点も米国に移している可能性高し。一度目の登場は主人公の夢の中で、二度目の登場は本物が急遽日本にやって来 て愛ちゃんの顔を見に来たという。セレブのすることはよくわからん。

同じくおじさん(登場14巻)
あの父を兄と言うのだからおそらく父方の叔父とみて間違い ないと思われる。日本においての主人公の保護者で、主人公の曰く「結構有名な写真家」。主人公の高校時代、保護者の署名捺印が必要な書類はすべてこの人の 名前と印鑑が着いていることになる。閑話休題、14巻から3部全体にかけて、主人公がメインの移動手段としてもちいている車サバンナRX−7は誰あろうこ の人の所有なのだ。そのほか詳しい役どころとしては、考えて走らない主人公に大勢ついてくるご意見番の一人と言ったところか。「考えて走らないといつか事 故って怪我ではすまない」という忠告は大抵の場合、主人公には馬耳東風なのだが、自覚させる方法もないではなかった、それはスキマにて。

星野アキラ(登場時期2部)
誰よりも速く走るために必要な主人公の理想のコーナリン グ。それを彼は日々研究しているのだが、それの進化中の形態をいきなりコピーしてまさに新星のように2部の途中から登場してくる後輩。ちなみに主人公の一 つ下らしいから歩惟ちゃんと同い年。レースの中で見た主人公の奇想天外なコーナリングの手法を、全身ぼろぼろになるまで突き詰めて、主人公とあわせてちー キットを騒がすまでに時間はかからず、なんとヤマハのえらいひとがワークスマシン(レースのために作られたど偉いマシン)を預けるほどに。
一時期、その勢いが主人公をしのいだときは、主人公に対していろいろフカシもしたものだが、三部でスポット登場したときは歩樹のようなはしゃぎっぷりだった。何だかんだいって結局ファンだからね。

カルロス・サンダー(登場時期:主に三部)
HRCのワークスライダー。初出12巻。もともと500ccクラスのライダーだったのだが、戯れに乗った250に主人公が絡んで、それがスズカ最終戦への大きな遺恨に。そして、スズカ最終戦で、主人公が星野と組んでチェッカーを取らせなかったのは原典を読んでの通り。
三部になっても、主人公への敵愾心は崩れることなく、(3部からは実は同じホンダ乗りってことでチームメイトになっちゃったんだけどね)えこひいきしてはしないかと上層部に対しかなりの不安を持っていたりする。レースの中ではほとんどその他大勢に埋もれちゃったけどね。

ラルフ・アンダーソン(登場時期:3部)
シリーズ途中になってぽこっとでてきた「ケニー道場」の門 下生。つまり、現役を引退したケニー・ロバーツ(このマンガはフィクションですよん)が、自分の持ってるテクニックやポリシーを受け継いで、とにかく突如 主人公に差し向けられた作者からの最終兵器。スター性は主人公なみ、しかもテクニックは「キングと呼ばれた男」のコピーのように緻密かつ大胆。ストーリー 的にかつてない落ち目だった主人公にとってはかなりきつい登場であったと思われる。
しかし、勝利の女神と言うのは、いるところにはいるものなのだ。

梅井さん(登場時期:3部)
フルネームは梅井松夫。3部冒頭、主人公が500ccにクラスアップした試験走行に来ていた、HRCのエライヒト。そして、脅威の理論「バイオサイコロスゴロク」を主人公に提示し、結果として主人公を3部初の表彰台に上らせたよく分からないお人。バイオ〜理論については、22巻あたりを参照されたし。
冗談はさておいて、3部においての主人公を「ド新人」呼ばわりしてけなし倒しているだけではなく、主人公の特性に合わせたマシンを作るためのデータを集積したり、そこから出てきたマシンをぽんと渡してくれたし、総監督としての仕事もきっちりこなしている。