巻 |
出来事(年齢) |
4夕顔 |
夕顔の死後、夕顔が現地に伴っていた侍女・右近から、夕顔の素性と一緒に、3才になる娘がいると言う話がされる。翌年、夕顔が行方不明になった五条の家の面々は離散、玉鬘は乳母の家族のつてで筑紫に下向する(4才) |
22玉鬘 |
筑紫で成長した玉鬘に、土地の名士からの求婚があり、それを避けて上京する。長谷寺詣での際、玉鬘が見つかるよう参詣に来ていた右近と再会する(20歳ぐらい)その年の10月、六条院(源氏の住居)に娘分として暮らすことに。 |
24胡蝶 |
六条院に住まうようになった玉鬘の美貌の噂が公達に広まるところとなり、交際の申し込みが殺到する。その中には、すでに際しある鬚黒大将や、実際の続き柄では半兄弟になる柏木のものもあったとかとか。(22歳) |
25蛍 |
源氏の弟・兵部卿宮が玉鬘と対面。玉鬘がいる御簾の中に源氏が蛍を放たせ、玉鬘の姿が照らされる。兵部卿宮をますます迷わせるいたずらお兄さんがここに一人。(22歳) |
27篝火 |
源氏、つい食指が動いて、玉鬘を口説き落とそうとしてしまうが、対面でも親子だからと思い直す。(22歳) |
29行幸 |
28野分の年12月、冷泉帝が大原野に行幸。源氏、玉鬘を冷泉帝の尚侍としての出仕を考え、実父・頭中(このとき内大臣)に、玉鬘の素性を打ち明ける。翌年春、玉鬘裳着、実父と対面する。しかし、源氏の娘分であることは変わらない(23歳) |
30藤袴 |
裳着の年の秋、出仕が正式に決まる。これで手がついたら、冷泉帝後宮の新しい波風になるなぁと心配される。とは言え、この時点ではまだ未婚の玉鬘らに、懸想する公達は後を絶たない。源氏も言うにおよばず。(23歳) |
31真木柱 |
ところが玉鬘は、自分でも「この人にはちょっと…」と思っていた鬚黒の手に落ちてしまう。源氏は正直「やられた」と思ったものの、その結婚を認め、盛大にお披露目をする。一報鬚黒は北の方とこの一件でその間が激しくこじれ、とうとう北の方は娘(真木柱)をつれて実家に帰ってしまう。翌年の正月、正月行事が終わると、鬚黒は玉鬘を六条院へ返さず、そのまま自分の館に。その年の11月、玉鬘は男子を出産。(24歳) |
34若菜上 |
源氏四十の賀。玉鬘、源氏に若菜を贈る。(25歳) |
44竹河 |
すでに宇治十帖の世界。この巻に至るまでに、鬚黒と死別。玉鬘が産んだ娘のうち、長女が冷泉院の後宮にはいり、次女に尚侍職を譲る。(47歳) |