源氏物語とはなんぞや。
 

 「源氏物語」というくらいですから、源氏の物語なのです。源氏と言うのは、天皇の身内がもらってただの人になる時の名字です。(と、いうことは、天皇の身内には名字がない、と言うことですね。今でもそうですけど。)

 ここの物語の主人公は、あげたように、もともと天皇の身内だった男です。だから、源氏の君と呼ばれます。なんてことはありません、私達が人をさして「××君」と呼ぶ感覚でみんなが「源くん」と呼んだわけです。(ほんとは、源××というんでしょうねぇ)。
 源くんは、宮廷で一番賢く美しい男になります。光るような魅力があるから「光源氏」なんです(あながち、カリスマ公達と読んでも間違いではないかも)。
 源くんには、一つ、秘密がありました。
 源くんのお母さんは、彼が三歳のときになくなっています。彼女は、お父さんであるところの時の天皇の一番のお気に入りでした。その面影が忘れられなかったお父さんは、彼女にそっくりな人を見つけて、側に置くようになっていたのです。
 そして、その息子である源くんもお気に入りでした。お父さんに招かれて宮中で暮らすようになった源くんは、そこでその人に出会うことになります。
 天皇の妻のひとりですから、義理のお母さん(まあ、彼にはそう言う人が大勢いますが)にあたるわけですが、年はたった5つしか離れていません。源くんは、周囲から「あの人は、君のお母さんによくいているのだよ」といわれるので、そんなものなのかなと思い、そのうち、きっとそうだったに違いないと思い、そのうち、こういう人こそ妻に、とおもうのでありました。それですんでいたのです。その時は。
 12才の時に成人します。お嫁さんをもらいました。ですが、どうも、自分の理想と違います。
 源くんの理想はあくまでもあの人だったことに気がつくのでした。
 その時から、彼の「あの人」探しが始まります。

もちろん、ここに出したのは、物語の(重要ではありますが)軸の一部ではありません。
真実は、貴方の目で。

こ、こんなものでいいですか(汗)?