着付け(五つ衣〜表着)

五つ衣・四枚目
表地の色が変わりました。
「今何枚目だろう…」このときの私の頭の中。
というのも、襟の重なりがだんだん胸の下辺りに迫ってきて、脚がじーんとしびれて きています。
フルセットは十数キロといいますが、その半分を超えたわけですからね…

五つ衣・五枚目
もう、腕上がりません。
基本的に十二単って、
「着付けてもらう衣装なんだなぁ」
と思う次第。
でも、その着付ける人だって、千年前はおんなじような格好をしていたわけでしょう し…
華奢に見えて、意外と千年前の人はこの重さに耐えられるだけの筋肉は持ってい たのかも知れない。

をや?こりゃなんだ?
五つ衣が終わって、表着かな?と思ったら、その前にもう一枚ありました。
なんだろなぁ。打衣(うちぎぬ)かな?とも思ったのですが、今調べたら打衣は単の 上か…
だすると、これはアコメか。
しかし、本人、いろいろ目で確認したくとも、下を向いたら衣装にメイクがつきそ うで下なんか向けない

ここでひとつ…
襟と袖の色の重なり具合など、ご堪能頂きたく。
(しかしこのかさね、ナニかさねなんだろう)
貸衣装などでは、この重なりがあらかじめ袖と襟と裾に出来ている衣でやったりし ているようですが、重みに耐えてあえて重ねるのもまた一興。

やっと表着です…
謎のパーツが追加されたところで、いよいよ表着です。
ここまで来ると、あまり説明することもないのですが…
表着が終わると、これが一応「日常着」の「表着姿(うわぎすがた)」なわけですが…
私すでにマネキン状態ですよ。
これを着て動かざるを得なかった当時の人々に、ただ感服するばかり。



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