|
|
これのためにいそいそ実家にまで戻っていったわけですが、なんてことはありませ
ん、理由は、
「着付け&撮影会はギョーザの街で行われる」
からです。母が着付け教室に通っているのですよ。そのツテです。
夏に姉一家と一緒に来阪した母が、「撮影会あるんだけど、十二単着られるみたい
よ、どう?」
と悪魔のささやきをしてくるものですから(笑、
「空きがあるなら着る!」
といってしまったのが運のつきと言うことで…帰ってきたわけです。ハイ。
|
|
|
|
|
|
ちょっと回りがとりちらかっているのはご容赦アレ。
あくまで着付け学校主催の撮影会ですから、それにのっとった準備と言うものをしな
ければいけません。
そう言うわけで、写真の右側は、襦袢と裾よけ(腰巻ともいうか)と足袋。
…足袋??
私の中の十二単の知識は言ってみれば現代とは少しかけ離れているわけで。
まあ、貸し衣装ですから、汚すなと言う意味もあるのでしょう。
向かって左側、これはなんと「和装用のブラジャー」。(男性の方、ドン引きしないください
ね)
普通、ブラというものは、綺麗に形を整えるために着るものなのですが、和装用のそ
れは全くイミが違います。
和装用の下着は、「出来るだけ体に凹凸をつけない」ことをコンセプトにつくられてい
るので、必然的に出ているものは引っ込まないといけないわけですよ。(たとえれ
ば、細い太いはあれ筒みたいな体型が一番望ましい、ということになるか…)
もちろん、こんな服が日常だった時代の人は、こういう補正はしなかったということ
で、そう言う意味では、私は「現代和装としての十二単を着るんだなぁ」と思ったわけ
です。
|
|
|
|
|
|
当該会場は、なんだか能舞台の背景みたいなものが掛けられていて、手続きを済ま
せてぼーっと待つことしばし。
母「待つのは眠い」
会場、暑いし…自分もフリースのワンピースにするんじゃなかった。
しかし、立ちと座り一枚ずつであの値段か…高いのか安いのか。
撮影で着られるのは、十二単のほかにも舞妓さんと芸者さんがあり、メイクと着付け
を済ませた人が写真のために出入りをしているのですが、(写真左の戸が開いてい
る辺り)メイク&着付けはかなり修羅場のようだ…着付けの手順までデジカメが持ち
込めるのか、果たしてわからん。
|
|
|
|
|
|
着付けと写真二枚でC万A千円。それだけあればここから直接家(実家じゃない)に
帰れる料金だ。こうなったら何とかカメラマン(母)を食い込ませて、できるだけ試み
てみようじゃないか。
そのうちに、順番が来たようで、おもむろに件の和装用補正下着がつけられ、メイク
にまわされる。
「大学の研究で着付けの手順を撮影したいそうなんで…」
などと聞こえる。前々から自己主張はしてみるものだ。
しかし、おしろいを塗られてはたかれて鼻がむずむずするよオイラ。
|
|
|
|
|
|
プライバシーのためにモザイクをつけては見たものの、このモザイクの下にもマスカ
ラやら紅やらがさしてある。しかし、メイクしても一見、あまり肌の色が変わった感じ
がしない。超インドア派だからなぁ、自分。
とにかく、メイクを終えて戻ってくると、まだたたまれた状態の十二単が用意してあ
る。
「邪魔にならなければ撮影していいですよ」
というありがたいお言葉に今回は甘えて、びしばし取らせてもらいますよ。サイト更新
のネタですから。
しかし、この背景、メイクの現場はまさに修羅場だった。髪をまとめる時間がなかっ
ただけ自分はラッキーと言うものだ。(後ろ一本のひっつめだったから)
「そのままでも着られそうねぇ」
「いや、こんな細い髪では着たくないです。ヅラほしいです」
などと言いつつ、小袖代わりの襟がつけられ、戦いのゴングは鳴らされた。(ぇ
|
|
|