(2001/09)
[ おらが町の昔話と大河ドラマの関係 ]
|
家の最寄り駅(バスで5〜10分)のすぐ近くにある本屋は、新刊と古本を同時に扱っている、誰が買うのか分からないような本が好きな私にとってはなかなか好いたらしい本屋である。 さて、その本屋に、「日本の昔話・栃木県」という本がたまたまあったので手にとってみる。 というのも、実家の町には、その町が舞台だという知る人ぞ知る昔話が語り継がれているからである。 「鉢の木物語」というその昔話は、時代は蒙古襲来の少し前ぐらい、雪深いその町を、一人の旅の僧侶が夜分通りかかる所から始まる。 その僧侶を不憫がって、一夜の宿を貸したのは、その町に住む落ちぶれた武士・佐野源左衛門常世とその妻である。 佐野はなけなしの粟の粥と、丹誠していてた桜・松・梅の盆栽を囲炉裏にくべ僧侶をもてなし、親族より欺かれ財産を泣くし、今は落ちぶれているが、いざ鎌倉という事態になれば、壊れた鎧でも痩せた馬でも、とにかく駆け付けて鎌倉の役に立ちたいとかたるのであった。 さて、翌日佐野が僧侶を見送って、どれほどの時がたっただろうか、鎌倉より全国の武士に召集の下知が下り、佐野はいつかのことばどおり、壊れた鎧とさびた槍、痩せた馬ではあったけれども、急ぎ馳せ参じてかまくらに入る。 その哀れな姿に後ろ指をさされ笑われつつ、時の執権(幕府で将軍を補佐する)の前に出て、かの町より参じた事を告げると、「いや常世、あの晩は世話になった」と言葉がかけられる。なんと、佐野が家にとめた僧侶は、執権北条時頼であったのだ! 言葉に違わず、誠実に武士の本分を全うしようとした佐野は時頼に高く評価され、以前親族にだまし取られた財産を全部取り戻させた上に、薪にされた桜・松・梅それぞれの名前のついた土地をあたらしく与えられ、これぞ武士の鑑とたたえられた。 これが物語の骨子で、私の実家の町には佐野の屋敷あととか菩提寺とか言い伝えられているのだが、(もっとも、この昔話、群馬県高崎市あたりだかにも、同様の物語が伝わっていて、こちらのほうが本家と目されているらしい。謡曲「鉢の木」もあっちから取材されているようだし)… さて、タイトルを御覧いただきたい。この昔話に出てきたのは執権時頼…ちょっとまて、大河ドラマのあの時宗のおとーちゃん(渡辺某が好演)かい(爆発) いや、それだけなんだけど…たまに読み返すとこういうドアでもいいけど気になる発見とかあって面白かったりするものである。
2001/09/28(Fri)
|
|
[ 近況 ]
|
前記事の件については完治しています。ご心配おかけしました。 季節の変わり目と言う事もあるのか、今月はなんとなく体調悪い一ヶ月と言う感じでした。 現在もあまりよいとは言えない状態。PMSなんて嫌いだ、と思いつつ、…あんなに眠かったプラノバールをまた処方してもらおうかと(一応あれは痛いのはなくなるので)半分ぐらい本気で考えています。
クレジットカードの払い込みをすっかり失念+郵便物の住所変更届をしていないことと相まって、実家がとんでもないことになってしまったらしい。ごめんなさい。処理しました。
原稿…ダメです。 今牛歩の勢いでもろもろと、他人様の関わる3件を最優先でしょりしております。(サイトのシステムてきマイナーチェンジはこの限りではありません。)そしてリンクの処理になんなくものういものを感じていたりして。どうして過去のお友達リンクって、こんなに心痛むんだろう。なんでもないはずなのに。
…季節はいよいよ、私の一番好きな時期にはいっていきます。
2001/09/25(Tue)
|
|
[ 一病息災(笑) ]
|
まさか、ここでも持病?の膀胱炎になるとは思ってもみなかった。 始め、タカをくくっていたのですわ。いつもはちょっとへんになってもすぐなおるし。 原因が疲労とか不摂生であったりするのでそれさえ改善したら、なんておもっていたのが、あーた(汗) 10分おきにトイレに駆け込んで七転八倒しはじめたころ合いから、「いかん、医者に行かねば」 しかし、それを思い立ったのは運悪く土曜日の夕方、これからだんなと出かけようと言う時刻だった。 前に同じ病気をした事のある身内に電話。 「なぁ、いつも、膀胱炎で君が飲んでた薬は、医者じゃないとでないよな」 「出ないね」 「実は、これこれこう言うわけでかなりひどいようなんだが」 「医者に行ってきなさい」 「はい」 とは言え土曜日、土曜診療と行っても、たいていの医院は午前中で休診。だんなと思案投げ首しばし、「急患で飛び込もう」 そこで市民病院の夜間外来にとびこむ。問診票を書いた後、診察室に入る前に検尿。コップの中には、茶色く濁って、カップに印刷してあった◎の羅列が見えない程のものがわずかに溜まっている。「これが自分のからだから出てきたんか?」救急で来て良かったと、私は心底思った。 診察を受けて、抗菌剤と止血消炎剤を処方してもらう。水分をとれと言われたと言ったら、だんなが缶ウーロン茶を買ってくれたが、すこし飲み残してしまった。
現在は薬で症状が落ち着いているので、こうしてまにまにの記なんて書く余裕もできているのだが… まあ、しばらくはぼちぼち、体と相談しながら、おとなしくしとくとしよう…。
2001/09/09(Sun)
|
|